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地域医薬品提供体制強化のためのアクションリスト(令和7年7月) (24 ページ)

公開元URL https://www.nichiyaku.or.jp/yakuzaishi/activities/division/actionlist
出典情報 地域医薬品提供体制強化のためのアクションリストについて(7/17)《日本薬剤師会》
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地域医薬品提供体制強化のためのアクションリスト

 まずは BtoB の窓口として機能することを念頭に置く。職種間の橋渡しを行う人材として
機能いただくことが重要。
 在宅医療においては、医師のみならず「在宅医療チーム関係職種」からの相談の受け皿が
重要(訪問看護師、介護関連職種等)

 特に三師会以外の職種には「地域薬剤師会」の顔が見えていないケースがある。地域の職
種団体を訪問して窓口を明確に示すなど、団体同士、現場同士の顔の見える関係の構築
に取り組む。
 薬局にも周知し、薬局に相談があった場合に地域薬剤師会として対応できる体制を整え
る。
薬局の取組事項

□ 自薬局のみで対応が困難なケースが発生した際は、速やかに地域薬剤師会の
窓口と連携し、地域としての対応を検討する
(対応可能人数を超えた依頼があった場合や、現場レベルでの解決が難しい
ケースが生じた場合など)
【補足説明】
 患者や他職種からの依頼や相談に対応することが困難な場合に、自薬局でとどまってし
まうのではなく、窓口につなぎ、地域として対応できる可能性を(他薬局と連携して対応
するなど)検討する。
 また、地域薬剤師会や連携して対応した薬局からのフィードバックを得ることで、薬局
としての対応力の向上にもつなげる。

③ 多職種との協議・連携 (在宅医療体制の強化に向けて)
 薬物治療に薬剤師が関与することが、患者にとって最も有益であることは言うまでもな
く、そのためには、薬剤師は、地域の他職種・行政と連携して、薬剤師が関与した体制の
構築と他職種との連携強化に迅速かつ着実に取り組む必要がある。
 厚生労働省「薬局・薬剤師の機能強化等に関する検討会」の議論のまとめにおいても、
「地域ごとに在宅医療のニーズや医療提供体制等は大きく異なり、薬剤提供に係る課題
も異なっていると考えられることから、薬剤提供に関する課題を解決するためには、そ
れぞれの地域において、行政を含めた関係者による協議により、地域の実情を踏まえた
対応を検討、実施することが必要である」と、行政としての体制整備の視点を含めた、地
域としての体制づくりの必要性が明確に示された。
 また、個々の在宅患者への薬剤提供が円滑に行われるためには、薬が必要な状況になっ
て初めて薬剤師に連絡が来るという状態をなるべく起こさないことが肝要。
 地域の医療リソースは限られており、その都度都度で必要となった対応を即時に行うこ
とは、どの職種においても困難。特に在宅医療においては、少ないリソースの中でもいか
に患者に適切に医療を提供できるか、各医療職種が密な連携のもとその専門性と工夫を

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