よむ、つかう、まなぶ。

MC plus(エムシープラス)は、診療報酬・介護報酬改定関連のニュース、

資料、研修などをパッケージした総合メディアです。


【参考資料】 病床転換助成事業等に関する実態調査・効果検証等調査研究事業報告 (28 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_58958.html
出典情報 社会保障審議会 医療保険部会(第195回 6/19)《厚生労働省》
低解像度画像をダウンロード

資料テキストはコンピュータによる自動処理で生成されており、完全に資料と一致しない場合があります。
テキストをコピーしてご利用いただく際は資料と付け合わせてご確認ください。

Ⅱ.アンケート調査の結果 3.都道府県調査の結果
⑬療養病床の転換事例における病床転換助成事業の活用状況・背景

28



問6 貴都道府県内では、2008年度から2023年度までの間に、医療療養病床が転換されて介護保険施設・事業所、高齢者向け住宅等となった事例(以下「転
換事例」)はありますか。また、転換事例の中に、病床転換助成事業が活用された事例はありますか。(都道府県全体)



問7 転換事例のうち病床転換助成事業が活用されなかった事例について、事業が活用されなかった理由として、該当するものすべてに✓をつけてください。
(問6で選択肢2・3を選択した都道府県)

【結果】


「■転換事例があり、病床転換助成事業が活用された事例と活用されなかった事例とがある」との回答が61.9%(回答数26)、
「■転換事例があり、いずれも病床転換助成事業が活用された」との回答が21.4%(回答数9)であった(計83.3%、回答数35)。



活用されなかった背景としては、選択肢では「助成金額が少ない」及び「医療機関にあまり認知されていない」との回答が最多だった(各4件)が、自由記述として、
「改修・改築/事業費/助成を要さなかった」旨の回答と「スケジュールが合わなかった」旨の回答が各5件、「他の助成を活用した」旨の回答が4件あった 。

<各選択肢における自由記述の内訳>(括弧内はn=31に対する割合)
◆ 改修・改築/事業費/助成を要さなかった
5件

(16.1%)

・事業費を要さずに病床転換が可能であった。
・大きな改修工事を要さなかったため
・助成の必要がなかった。
・医療療養病床から介護医療院への転換を病床転換事業を活用せずにされた。理由は、設備基準上の経過措
置を利用でき、特段改修・改築等が必要なかったため。
・病床転換助成事業は転換に伴う工事費に対する助成金であるため、工事を実施せずに介護保険施設に転換
する場合は活用できない。

◆ スケジュールが合わなかった

5件

(16.1%)

・工期的な問題があった。相手方の工事着工時期・介護医療院開設時期が、本補助金のスケジュールと合わず
断念している。
・転換助成事業のスケジュールのため
・県予算編成過程における病院への要望調査時において、転換スケジュールが決定していなかったため。病院
の転換スケジュールまでの間に改修工事完了が見込まれなかったため。
・第9期介護保険計画への記載がなく、令和5年度中に転換を行う必要があったが、病床転換助成事業の活用
については調整が間に合わなかったため。
・利用希望者からの相談時期が遅かったため、予算措置が間に合わず補助事業の活用ができなかった。

◆ 他の助成を活用した(可能性含む)

4件

(12.9%)

・地域医療介護総合確保基金を活用したため。
・地域医療介護総合確保基金を活用した。
・医療療養病床からの転換で、介護保険施設を新設する場合、より補助率の高い施設整備補助金(地域医療介
護総合確保基金(介護分))が活用可能であり、そちらの補助金を活用している事例あり。
・理由について詳細は把握していない。ただ、他の類似の助成制度を活用した事例があり、より利便性の高い
助成金に流れた可能性がある。