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■ 大学病院における医師の働き方に関する調査研究報告書 (94 ページ)

公開元URL https://ajmc.jp/news/2023/04/17/5048/
出典情報 全国医学部長病院長会議 記者会見(4/17)《全国医学部長病院長会議》
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東大病院 クリニカルシミュレーションセンター センター長 江頭 正人 教授
ヒアリング内容(5/6)

■ デジタル教育化の為には専門家とのチームが必要。
• AR/VRコンテンツ作成において、医師は医療行為のマニュアル化は助言ができるが、デジ
タル教育のためにはデジタル面やビジネス面等の専門性が必要になる為に、企業と協力し
技術的な部分は専門家に任せられるチームを組んで対応することが望ましい。
• 現状は学内の専門家(東京大学大学院医学系研究科・臨床情報工学分野・小山博史先生)
や、外部のコンテンツ制作会社との協力の上取り組んでいる。コンテンツは、外部の会社と
で共同開発しており、医師は主に内容について、外部会社は実際のコンテンツ制作の技術
的な面を担当している。
• 一方でコンテンツ作成を全て企業への委託にすればコスト高になるため、自分達である程
度作成したい意思はあるが、どのように進めるべきかは検討段階。

東大病院 クリニカルシミュレーションセンター センター長 江頭 正人 教授
ヒアリング内容(6/6)

■ デジタル教育化の為には専門家とのチームが必要。
• デジタルコンテンツに関しては資金面と人材面の懸念があり、特に人材面(エンジニア)に関
しては人材の確保が課題になると想定している。
• 現在所有しているVR関連の機材類は、文科省のR2年度補正予算(感染症医療人材養成事
業)で導入したもの。今後は、新たなる外部資金の獲得を検討している。
• コンテンツ作成に寄与する人材としては、教育とコンテンツ制作の両方に携わった経験があ
り、実際の教育内容のうち、どのような内容がVR等に適しているのかを判断でき、コンテン
ツ制作の専門と連携ができる人材が望ましい。コンテンツ作成の技術的な面を考えると、一
定以上の質を担保しつつ完全なる自作は困難であり、完全なる自主制作というより、制作の
専門家とのパートナーシップの上で作成することが現実的と考えられる。
• デジタル教育に関しては各大学で開発しても、似たようなコンテンツを作ることになる。この
ような無駄を避けるためにも全国の大学でプロジェクトチームを発足させ、共通教材にし全
国の大学で使用可能になれば、各大学で行うよりもコストは下がると予測している。

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