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■ 大学病院における医師の働き方に関する調査研究報告書 (19 ページ)

公開元URL https://ajmc.jp/news/2023/04/17/5048/
出典情報 全国医学部長病院長会議 記者会見(4/17)《全国医学部長病院長会議》
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に彼らが多大な貢献をしていると感じている。
〇 医局で、研究サポートスタッフの充実を図っているため、大きな改善がみられるが、国が主
導している働き方改革とは関連していない。なぜなら、研究サポートスタッフの給与の多くは、
学外からの寄付や、医局員の個人的な費用によって賄われているからである。国は、現場
任せにするのではなく、大学などにおける研究サポートスタッフに対する予算などをもう少し
検討すべきではないだろうか。
等が記載されている。
3)働き方改革の観点から大学病院での「診療」における改善状況
大学病院における診療における改善が進んでいると「感じる」は 108 人(11.0%)、「やや感じ
る」は 358 人(36.52%)、「あまり感じない」は 271 人(27.7%)、「ほとんど感じない」は 243
人(24.8%)であり、教育・研究よりは改善が進んでいるとの回答であるが、半数以上は改善が
進んでいないと感じている。
主な意見としては、
〇 タスクシフトの考え方・順序が違うと考えます。大学組織のような病院では管理職側に職
務・権限が集中する傾向があり、そのような職務をタスクシフトすることによって全体が機能
的に動けるのではないかと考えますが、むしろ非管理職のタスクシフトが強調されるために
管理職の業務量増加が起きているのが現状の働き方改革となっており、実際にタスクシフト
というよりは人任せの状態ができあがりつつあるように感じます。
〇 システムがどんどん複雑化し、1つのことを遂行するためにもこれまでの2倍、3倍の時間
がかかるようになってきている。また、複雑ゆえの間違いなども起こっている。システムは、
追加されるべきではなくその都度再構築されるべきである。仕事量はコメディカルも含めて
明らかに増加している。また、職種間の連携のためのシステムなども煩雑すぎて機能してい
ない。ただ入力されているのみ。もっと automatic な診療システムが必要と思います。
〇 朝の勤務外カンファレンスの勤務時間内における開始に変更した。夕方のカンファレンスを
昼間に行い、夕方の勤務終了を早めに行うようにした。宿直明けは特殊な場合を除き、午前
中勤務で終了することを可能にした。少人数で適確に診療を行い、申し送り、診療を継続す
る医療体制が習慣となってきた。これまでのように急性期患者が改善するまで 3-4 日主治
医が張り付く体制から、主治医は存在するが、チームで診療することが習慣付いた。
等が記載されている。

5.ICT 化の状況について
1)教育・研究・診療における ICT 化の推進
教育・研究・診療における ICT 化の推進が、医師の働き方改革に寄与すると「感じる」は279
人(28.4%)、「やや感じる」は 366 人(37.3%)、「あまり感じない」は 215 人(21.9%)、「ほと

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