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■ 大学病院における医師の働き方に関する調査研究報告書 (9 ページ)

公開元URL https://ajmc.jp/news/2023/04/17/5048/
出典情報 全国医学部長病院長会議 記者会見(4/17)《全国医学部長病院長会議》
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A.病院調査結果
1.医師の勤務実態の現状把握について
医師の大学での滞在時間(自己研鑽等を含む)については、81 大学中 76 大学(98.3%)で把
握できており、全医師数の内 75%以上の医師の把握ができている大学は 62 大学(81.5%)と
なっている。
医師の労働時間については、令和 4 年 11 月現在で自院においては、76大学(93.8%)が把握
できており、準備中(試行等)は4大学(4.9%)、把握できていないと回答した大学は1大学(1.3%)
であった。
また、兼業・副業先の労働時間については、把握できている大学は 51 大学(63.0%)、準備中
(試行等)は 27 大学(33.3%)、把握できていないと回答した大学は3大学(3.7%)であり、自院
に比べて遅れている状況であった。

2.医師の勤務管理システムの導入状況について
医師の労働時間の把握には勤務管理システムが必要であるが、そのシステムの導入状況につい
て、導入し稼働している大学は 43 大学(53.1%)に留まっている。これは大学病院の医師の勤務
には、教育・研究・診療の労働時間や自己研鑽の時間及び地域医療等のための兼業・副業等が混
在しており、これらに対応した勤務管理システムが成熟していないためと考えられる。各大学病院
が導入あるいは導入を計画しているシステムは、「Dr.JOY 勤怠管理システム」が最も多く(23 大
学、28.4%)、各大学において、その他様々なシステムの導入あるいは導入の検討がなされている
状況である。

3.宿日直許可の取得状況について
1)自院の宿日直許可の取得状況
自院の宿日直許可の取得状況について、希望する箇所の宿日直許可が得られていると回答
した大学は 54 大学(66.7%)であり、希望する箇所の宿日直許可は得られていないと回答した
大学は 27 大学(33.3%)となっている。宿日直許可の取得の有無は、医師の総労働時間の算
出に大きく影響するため、各大学ともに取得に向けて努力しているところである。
2)兼業・副業先の宿日直及び夜勤の把握状況
兼業・副業先の宿日直及び夜勤の状況については、医師本人の自己申告により把握している
ところが多く 57 大学(70.4%)が自己申告による把握となっている。また、兼業・副業先からの
連絡等による把握も 14 大学(17.3%)が行っている。
兼業・副業先の宿日直許可の取得状況は、把握できていると回答した大学は 45 大学(55.
6%)、把握できていない大学は 36 大学(44.4%)となっている。把握できていると回答した大

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