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■ 大学病院における医師の働き方に関する調査研究報告書 (15 ページ)

公開元URL https://ajmc.jp/news/2023/04/17/5048/
出典情報 全国医学部長病院長会議 記者会見(4/17)《全国医学部長病院長会議》
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B.医師個人調査結果
1.回答医師の属性について
1)81大学に対して、診療科別(内科系、外科系、その他の診療科)、職位別(教授、准教授、講師、
助教、医員、専攻医又は後期研修医、初期臨床研修医)にそれぞれ性別を考慮して各1名(合計
1,458名)に医師個人としてのアンケ―ト調査を実施し、981名から回答を得た。(回答率:
67.3%)
回答者の属性(性別、年代別、診療科別、職位別、適用されている労働時間制)は、調査結果の
Ⅲを参照

2.医師の労働時間等の状況について
1)直近 3 か月間の平均的な週当たり(7 日間)の大学での滞在時間及び労働時間
直近3か月の平均的な大学での滞在時間は、週50時間~60時間未満が最も多く、275人
(28.0%)であり、次いで週 60 時間~70 時間未満が 238 人(24.3%)となっている。また、週
100時間以上も 20 人(2.0%)みられる。
これを、男女別にみると、週 50 時間~60 時間未満は、男性 27.1%、女性 31.4%、週 60 時
間~70 時間未満は、男性 25.7%、女性 19.9%となっており、週当たりの滞在時間は男性の方
が長く滞在している。
同じく週当たりの労働時間についてみると、週 40 時間~50 時間未満が最も多く 337 人
(34.4%)となっており、次いで週 50 時間~60 時間未満 283 人(28.8%)となっている。週
100 時間以上は 4 人(0.4%)となっている。これも男女別にみると、滞在時間と同様の傾向があ
り、週 40 時間~50 時間未満では、男性 32.9%、女性 39.0%、週 50 時間~60 時間未満で
は男性 30.1%、女性 25.4%となっている。なお、100 時間以上の女性はいなかった。職位別に
80 時間以上の割合を見ると、教授8%、准教授 5.7%、講師 1.0%、助教 5.2%、医員 2.9%、
専攻医又は後期研修医 8.0%、臨床研修医 4.6%となっている。
2)直近3か月の平均的な週当たり(7日間)の総労働時間に占める教育・研究・診療、その他(会議
等)に占める時間数と割合
週当たりの教育・研究・診療、その他(会議等)の回答者 1 人当たりの時間数は、教育 5.9 時
間(10.7%)、研究 7.2 時間(13.0%)、診療 35.6 時間(64.4%)、その他 6.6 時間(11.9%)
となっており、診療が 1/2 以上を占めている。職位別にみると、教育時間については、教授、准教
授、講師といった順で教育時間が多くなっている。研究時間についても同様の傾向であり、特に
若手医師は、約65%が週 5 時間以下で、全く行っていない者も 15%と研究時間の確保が困難
な状況となっている。
一方、診療時間は、概ね半数以上の若手医師が週40時間以上と診療時間が長くなっている。

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