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■ 大学病院における医師の働き方に関する調査研究報告書 (92 ページ)

公開元URL https://ajmc.jp/news/2023/04/17/5048/
出典情報 全国医学部長病院長会議 記者会見(4/17)《全国医学部長病院長会議》
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東大病院 クリニカルシミュレーションセンター センター長 江頭 正人 教授
ヒアリング内容(1/6)

プロフィール
江頭 正人 教授
 所属
東京大学大学院医学系研究科
医学教育国際研究センター医学
教育学部門/クリニカルシミュ
レーションセンター/総合研修セ
ンター
 所属学会・資格等
• 日本老年医学会

■ 卒前卒後シームレスな教育で実践的な医師を育てる必要がある。
• 共用試験の象徴的な部分として、知識問題もあるが実技試験をする
ようになったため、学生時代から実技をしっかりと効率よく教えること
が求められている。臨床実習開始前後で教育内容は変わるが、臨床
研修2年間と医学部6年のうち、最後の2年間をうまく組み合わせ、4
年+4年の実技と教養のシームレスな形をとることで臨床研修終了に
なる風潮を感じる。
• カルテ記載やプレゼンに関しては比較的自信があるが、実技面に関
しては自信がないと感じる学生も少なくないために、デジタルを活用
しながら模擬的診療的環境を整備/準備することが重要。
■ 対面のメリット、デジタルのメリットを活かすことで働き方改革に寄与

江頭 正人 教授

• 学生が集まって交流することは対面以上のものはないが、デジタル
化は学生にとって学びが大きく、うまく活用していけば効率化や質の
向上にも寄与するため、限られた時間の中でさまざまな学習をサ
ポートする体制が求められている。

東大病院 クリニカルシミュレーションセンター センター長 江頭 正人 教授
ヒアリング内容(2/6)

■シミュレーションセンターを発足し革新的なデジタル環境を目指す。
• 学生がトレーンング機器を活用できるようにシミュレーションセンターを発足し、教育だけでは
なくデジタル工数作成を目指している。例えばZOOMを用いて模擬患者と医療面接を行うこと
で、学生も緊張感を持ち研修することが可能となり、必ずしも対面が必要ではなくなった。
• 時間や場所を選ばないことからデジタル環境でOJT /OffJTを繰り返す医療面談教育も可能で
あり、将来的には模擬患者を自動化/AI化も考えている。
• 実際に患者に行う前の事前のトレーニングの一環として、インフルエンザワクチン接種は医学
生が職員に行い、基本的な手技もトレーニングしている。
• 決まりきった手順やマニュアル化ができる内容は、デジタル化に相応しくデジタル教材作成が
可能だと推測している。

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