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参考資料3-2 (59 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_32513.html
出典情報 厚生科学審議会 感染症部会(第74回 4/12)《厚生労働省》
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抗微生物薬適正使用(AMS)は、本質的に製薬企業等との利益相反(COI)の考慮が必要な領
域であり、我が国では、「薬剤耐性(AMR)対策アクションプラン(2016-2020)」の策定後、厚生労
働省が 2017 年6月1日に「抗微生物薬適正使用の手引き 第一版」、2019 年 12 月5日に「抗微生
物薬適正使用の手引き 第二版」を発行したほか、日本感染症学会と日本化学療法学会が
「JAID/JSC 感染症治療ガイド 2019」、日本化学療法学会と日本外科感染症学会が「術後感染予
防抗菌薬適正使用のための実践ガイドライン」を発行するなど、感染症診療に係る種々のガイドラ
イン等が存在する。一方、医療現場では広域の抗微生物薬使用に当たり、必ずしもガイドラインを
遵守していないとの報告がある92,93。

方針


抗微生物薬適正使用(AMS)の推進にあたっては、医療機関や薬局と関連企業等との利益相反
(COI)の管理が徹底されなければならないとの考え方に基づき、厚生労働省に設置した「抗微生
物薬適正使用(AMS)等に関する作業部会」で、「抗微生物薬適正使用の手引き」の必要に応じた
改定を行う。



最新の知見を基に「抗微生物薬適正使用の手引き」を継続的に更新及び充実させ、医療機関
ごとに抗微生物薬適正使用(AMS)ガイドラインや薬剤感受性に基づいた感染症診療マニュアル
を整備するための指針を策定するとともに、医療機関における抗微生物薬適正使用(AMS)推進
のための抗微生物薬適正使用チーム(AST)の運用、抗微生物薬適正使用(AMS)の質の評価等
の実施を通じて、外来患者、入院患者等に対する抗微生物薬適正使用(AMS)及び感染症診療
の適正化を推進する。



抗微生物薬適正使用(AMS)推進に資する感染症の予防、診断及び治療に関わる取組を推進
する。

取組
■ 抗微生物薬適正使用(AMS)の推進に資するガイドライン・マニュアルの整備


厚生労働省に設置した「薬剤耐性(AMR)に関する小委員会」、「抗微生物薬適正使用
(AMS)等に関する作業部会」で必要な検討を行い、感染予防・管理(IPC)や抗微生物薬適
正使用(AMS)を引き続き推進(戦略 3.1 と連携)



「抗微生物薬適正使用の手引き」の更新、内容の充実及び臨床現場での活用の推進



診療所版「感染対策連携共通プラットフォーム(J-SIPHE)」による外来患者に対する抗菌薬
適正使用(AMS)に対する支援の拡大

92

愼重虎, 佐々木典子, 國澤進, 今中雄一. 抗菌薬の院内使用基準が市中肺炎患者の診療ガイドライン推奨抗菌薬の選
択に及ぼす影響、及びその抗菌薬選択がアウトカムに及ぼす影響. 第 58 回日本医療・病院管理学会学術総会: 福岡, オ
ンライン開催 2020 年 10 月2–4日(日本医療・病院管理学会誌― Vol.57 Suppl. p.172.)
93
平成 30 年度厚生労働省委託事業:EBM (根拠に基づく医療)普及推進事業「診療ガイドラインの活用ガイド」p3

薬剤耐性(AMR)対策アクションプラン(2023-2027) | 59