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参考資料3-2 (42 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_32513.html
出典情報 厚生科学審議会 感染症部会(第74回 4/12)《厚生労働省》
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戦略 2.4 医療機関、検査機関、行政機関等における

薬剤耐性に対する検査手法の標準化と検査
機能の強化
背景


薬剤耐性(AMR)に関する検査には、病原体培養同定検査、薬剤感受性試験、核酸増幅同定
検査、薬剤耐性遺伝子(ARG)検査、薬剤耐性(AMR)迅速診断キット等が、また薬剤耐性感染症
(ARI)の集団発生調査には疫学的なゲノム解析が含まれるが、これらの検査については、全国規
模での統一的な精度管理が実施されておらず、薬剤耐性(AMR)に関する動向調査・監視を行い
評価する上での障壁となっている。また、薬剤耐性遺伝子(ARG)を含む薬剤耐性(AMR)に関す
る詳細な検査については、実施が可能な検査機関が限られており、また検査基準や検査対象、検
査方法などが統一されていない。



動物分野においては、「動物由来薬剤耐性菌モニタリング(JVARM)」の調査に参加する検査機
関等における手法を統一するため、基幹検査機関である動物医薬品検査所が、都道府県の家畜
防疫員への研修や、検査機関への精度管理等を実施してきた。



院内微生物検査室は、薬剤耐性(AMR)及び医療関連感染症 (HAI)の動向調査・監視及び抗
微生物薬の適正使用(AMS)上、極めて重要な機能を担っているが、これまで医療機関の検査業
務、特に微生物検査に係る業務は不採算と言われており、中小規模病院では、外部委託が進め
られてきた。

方針


薬剤耐性(AMR)の検査に関する全国規模での外部評価管理体制の構築を支援することで、検
査技術のレベル向上を図るとともに、統一的な比較・評価が可能になる検査体制を確保する。



基幹検査機関である動物医薬品検査所が、研修、精度管理等を実施することにより、調査に参
加する検査機関の検査技術の精度向上を図るとともに、統一的な比較・評価が可能になる検査体
制を確保する。



医療機関における抗微生物薬の適正使用(AMS)に資する微生物検査体制の調査研究を実施
する。



公衆衛生・動物衛生検査機関61において、薬剤耐性(AMR)の情報収集・提供機能を強化する
ための整備、新技術の導入等を検討する。

61

国立感染症研究所、動物医薬品検査所、地方衛生研究所、家畜保健衛生所等

薬剤耐性(AMR)対策アクションプラン(2023-2027) | 42