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参考資料3-2 (33 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_32513.html
出典情報 厚生科学審議会 感染症部会(第74回 4/12)《厚生労働省》
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方針


「院内感染対策サーベイランス事業(JANIS)」の対象施設や対象項目の見直し・拡大などにより、
200 床未満の小規模な医療機関及び診療所における薬剤耐性(AMR)の動向の把握に努め、医
療分野の薬剤耐性(AMR)の動向調査を強化する。特に世界的な広がりが問題となっている耐性
結核及び耐性淋菌感染症に対する全数把握及び薬剤耐性(AMR)真菌の把握を検討する。



「院内感染対策サーベイランス事業(JANIS)」の対象施設や対象項目の見直し等により小規模
な医療機関や高齢者施設入所者における薬剤耐性(AMR)の動向の把握に努める。



医師の診断に基づき、かつ効率的な医療関連感染症(HAI)の動向調査の手法を開発する。医
療関連感染症(HAI)の動向調査により得られた情報、「院内感染対策サーベイランス事業
(JANIS)」により得られたデータ及びレセプト情報から得られた抗微生物薬使用量(AMU)情報を、
「感染対策連携共通プラットフォーム(J-SIPHE)」を用いて連携させ、院内及び地域連携における
薬剤耐性微生物(ARO)による医療関連感染症(HAI)のリスク評価・リスク管理を推進する。



国内外の様々な薬剤耐性(AMR)の情報を収集し、臨床現場への還元、研究面での活用、行政
や世界保健機関(WHO)等への政策提言を行うなど、薬剤耐性(AMR)に関する包括的なシンクタ
ンク機能を強化する。

取組
■ 感染症発生動向調査の強化






耐性結核、多剤耐性淋菌感染症等の把握の推進


薬剤感受性検査手法及び項目の標準化



多剤耐性淋菌に対する分子疫学的調査研究の実施



薬剤耐性(AMR)緑膿菌感染症の全数把握の必要性及び妥当性の検討

届出義務となっている感染症の届出を推進するための支援策の実施


電子診療録における届出支援システムの開発・導入の支援



医療機関から保健所への届出の電子化及び標準化の支援

5類感染症に指定された薬剤耐性感染症(ARI)44や薬剤耐性(AMR)が問題となる感染症に
関して、「院内感染対策サーベイランス事業(JANIS)」により得られたデータとの連携の推進
及び必要に応じた届出基準等の見直し



新たに国立感染症研究所が感染症発生動向調査の発生届や病原体のデータから各地域
の薬剤耐性(AMR)のリスク評価を実施した上で、地方衛生検査所、保健所等へのリスク評
価結果をフィードバックする手法の検討

■ 院内感染対策サーベイランス事業(JANIS)の強化


「院内感染対策サーベイランス事業(JANIS)」の対象施設や対象項目の見直しに資する調
査研究の実施 (戦略 3.1 参照)

44

カルバペネム耐性腸内細菌目細菌(CRE)感染症、薬剤耐性アシネトバクター感染症、薬剤耐性緑膿菌感染症、バンコマ
イシン耐性腸球菌(VRE)感染症、バンコマイシン耐性黄色ブドウ球菌感染症、ペニシリン耐性肺炎球菌感染症、メチシリン
耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)感染症

薬剤耐性(AMR)対策アクションプラン(2023-2027) | 33