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資料 こども・高齢化 (108 ページ)

公開元URL https://www.mof.go.jp/about_mof/councils/fiscal_system_council/sub-of_fiscal_system/proceedings/material/20240416zaiseia.html
出典情報 財政制度等審議会 財政制度分科会(4/16)《財務省》
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軽度者に対する生活援助サービス等の地域支援事業への移行

効率的な給付

○ 要支援者に対する訪問介護・通所介護については、地域の実情に応じた多様な主体による効果的・効率的なサービス提供を行う観点から、地域支援事業
へ移行(2018年3月末に移行完了)。
○ 今後も介護サービスの需要の大幅な増加が見込まれる中、生活援助型サービスをはじめ、全国一律の基準ではなく、人員配置や運営基準の緩和等を通じ
て、地域の実情に合わせた多様な人材や資源の活用を図り、必要なサービスを効率的に提供するための枠組みを構築する必要。
(参考)全世代型社会保障構築を目指す改革の道筋(改革工程)(2023年12月22日閣議決定)
「軽度者(要介護1及び2の者)への生活援助サービス等に関する給付の在り方については、介護サービスの需要が増加する一方、介護人材の
不足が見込まれる中で、現行の介護予防・日常生活支援総合事業(以下「総合事業」という。)に関する評価・分析や活性化に向けた取組等を行
いつつ、第10期介護保険事業計画期間の開始(2027年度)までの間に、介護保険の運営主体である市町村の意向や利用者への影響等も踏まえなが
ら、包括的に検討を行い、結論を出す。」

◆介護給付と地域支援事業

◆要介護1・2への介護費用

介護給付
<要介護1~5>

訪問介護・通所介護
〈要介護1・2〉

サービスの種類・内容・人員
基準・単価等が全国一律

介護予防給付
<要支援1~2>

(例)介護職員2人以上
1人あたり3㎡以上

訪問介護・通所介護

(2018年3月末に移行完了)

介護予防・日常生活支援総合事業
(地域支援事業の一部)
<要支援1~2、それ以外の者>

・訪問型・通所型サービス
・生活支援サービス(配食等)
・介護予防支援事業(ケアマネ) 等

施設サービス

(例)人員基準なし
(ボランティア可)
面積制限なし

(※)いずれも、財源構成は、国25%、都道府県12.5%、市町村12.5%、1号保険料23%、2号保険料27%。

生活援助が多い

通所介護

13.2%

(調理、掃除、洗濯等)

19.5%

地域密着型
12.0%
認知症対応型

地域の実情に応じ、住民主体
の取組など効果的・効率的な
サービス提供を実施

地域支援事業に
移行すべき

訪問介護

費用額
36,669億円

10.0%

共同生活介護
9.1%
居宅その他
6.1%

居宅介護支援
特定施設入居 訪問看護
者生活介護
7.0%

4.1%

通所リハ
6.3%

8.2%

福祉用具・住宅改修
4.6%

(出所)厚生労働省
「2021年度 介護保険事業状況報告年報」

○ 介護職以外の地域住民や高齢
者自身が担い手として参画するこ
とで、介護の支え手確保につなが
る。
○ 柔軟な基準に基づくサービス提
供(例:空き施設を活用した体
操教室や通いの場、移動・買い
物支援、スマホ操作支援等の生
活サポート)により、高齢者の社
会参加を促し、自立支援・重度
化防止につながる。
○ 事業者にとっても、保険外も含
めて、軽度者向けに多様なサービ
スを提供することで、ビジネス機会
の拡大につながる。

【改革の方向性】(案)
○ 介護の人材や財源に限りがある中で、要介護者の中でも専門的なサービスをより必要とする重度の方へ給付を重点化していくとともに、生活援助等は地
域の実情に応じて効率的に提供していく必要。このため、軽度者(要介護1・2)に対する訪問介護・通所介護についても地域支援事業への移行を
目指し、段階的にでも、生活援助型サービスをはじめ、地域の実情に合わせた多様な主体による効果的・効率的なサービス提供を可能にすべきである。 107
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