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提案書01(0001頁~0202頁)医療技術評価・再評価提案書 (176 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000190899_00011.html
出典情報 中央社会保険医療協議会 診療報酬調査専門組織・医療技術評価分科会(令和5年度第1回 11/20)《厚生労働省》
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概要図書式

提案番号(6桁)

申請技術名

申請学会名

215102

抗がん剤としての治療用放射性医薬品無菌製剤処理加算

日本核医学会

【技術の概要】
放射線被ばくに考慮し、放射性医薬品の飛散・除染を考慮しつつ、安全キャビネット等を用いた無菌環境下で無菌製剤処理を行
う。放射性医薬品の使用に関して知識と経験を有する常勤の薬剤師(核医学認定薬剤師等)が、無菌製剤処理を行う放射性医薬品
を用いる患者ごとに、投与量、投与経路構築、投与速度、投与間隔、併用薬、副作用対応等に関する薬学的管理を行う。
【対象施設】
医療機関内で悪性腫瘍治療のため放射線内用療法を施行することを目的として、治療用放射性医薬品を院内調剤する施設すべて
に関連する。2018年度調査では全国で418施設が対象となる。
【調製・分注の手順】
キットを用いて、調製手順に従い、放射線安全管理下、無菌操作にて調製作業を行
う。その後、TLCを用いて品質検査を実施し、使用条件に適合することを確認して、
その安全性を担保する。ゼヴァリンでは本作業を各投与ごとにIn-111とY-90の2回行
う。ゾーフィゴの分注については、α線放出核種注射液バイアルからの、核種の半減
期、患者体重を元に必要量の抽出を行う。またルタテラでは、輸液バックから投与ラ
インを作成し放射性薬剤バイアルから直接患者静脈ラインへ投与する。また、腎障害
予防のため長時間にわたるアミノ酸輸液が必要であり、催吐制御も薬学的に必要とな
る。

放射線防護下での無菌操作
(二重のコントロール)

TLCによる品質管理

放射性医薬品の調製や分注、
投与経路作成

無菌操作での煩雑な調製作業

クラスII安全キャビネット

通常の混注作業と異なり、バイアル内で化学反応を起こさせる調製作業を、放射線安全管理下で無菌操作的に行い、品質検査まで行
う必要がある。抗がん剤でもあるという薬剤上の特性もあり、これら業務に知識と経験を有する薬剤師が関与することが望ましい。
【診療報酬上の取扱】 G 注射 G020無菌製剤処理料において、放射線管理下において、悪性腫瘍に対して用いる放射性注射剤を無菌製
剤処理する際に、当該作業を専門の知識と経験を有する薬剤師が行う場合、一回に付き140点を加算する。年間6,300回として882万円増
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