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【参考資料2】【日版R4.1.17一部改正】薬剤耐性ワンヘルス動向調査年次報告書2020 (40 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_23261.html
出典情報 国際的に脅威となる感染症対策関係閣僚会議 薬剤耐性ワンヘルス動向調査検討会(第9回  1/17)《厚生労働省》
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表 44

尿路感染症、肺炎の治療に使用された主な抗菌薬系統


尿路感染症
23

肺炎
11

[重複回答]

主な抗菌薬系統

人数(%)

・フルオロキノロン系

12(52.2%)

・第 3 世代セファロスポリン系

7(30.4%)

・ペニシリン系

3(13.0%)

・第 2 世代セファロスポリン系

1( 4.3%)

・第 3 世代セファロスポリン系

5(45.5%)

・フルオロキノロン系

3(27.3%)

・カルバペネム系

1( 9.1%)

・マクロライド系

1( 9.1%)

・第 3 世代セファロスポリン系およびフルオロキノロン系

1( 9.1%)

(2)動物
① 家畜由来細菌
データ元:動物由来薬剤耐性菌モニタリング

(JVARM)

JVARM では、薬剤感受性試験には、CLSI に準拠した微量液体希釈法を用い、収集した各種菌株の
抗菌剤の MIC 値を測定している。なお、BP は、CLSI で規定されている薬剤についてはその値を採用
し、CLSI で規定されていない薬剤については、EUCAST で規定されている値又は微生物学的 BP(二
峰性を示す MIC 分布の中間点)を採用した。
病畜由来細菌
病畜由来細菌については、家畜保健衛生所において病性鑑定を実施した家畜から分離された菌を調
査対象とした
ⅰ. Salmonella spp.
2011 年から 2018 年に 11 薬剤を対象として調査を行った。2018 年は、豚由来株では ABPC 豚及び
鶏由来株では TC、鶏由来株では KM 及びスルファメトキサゾール/トリメトプリム(ST)に対して
50%を超える耐性が認められた。一方ヒトの医療で重要な抗菌剤である CTX に耐性を示す株は全ての
畜種において分離されず、CPFX は全ての畜種由来株で、コリスチン(CL)は牛由来株で耐性率は
5%未満であった。なお 2016 年から、セファゾリン(CEZ)、CL 及び CPFX は CLSI の変更後の低い
BP と変更している点に留意する必要がある。また、病畜から分離されたサルモネラの血清型は、牛
では S. Typhimurium 及びその単相変異型である S. 4:i:-が多く、豚では、S. Typhimurium、S. 4:i:-及
び S. Choleraesuis が、鶏では、S. Schwarzengrund 及び S. Infantis が多かった。
2011 年から 2018 年の耐性率の推移として、豚の ABPC 及び鶏の KM 及び TC で継続した上昇傾向
が認められた。それ以外については耐性率の変動が見られるものの、一定の傾向は認められなかった。
引き続き、今後の調査結果を踏まえて判断していく必要がある。

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