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【参考資料2】【日版R4.1.17一部改正】薬剤耐性ワンヘルス動向調査年次報告書2020 (19 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_23261.html
出典情報 国際的に脅威となる感染症対策関係閣僚会議 薬剤耐性ワンヘルス動向調査検討会(第9回  1/17)《厚生労働省》
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ⅴ. Acintobacter spp.
表 6 Acintobacter spp.の耐性率の推移(%)
PIPC
TAZ/

BP

2011 年

2012 年

2013 年

2014 年

2015 年

2016 年

2017 年

2018 年

128

13.2

13.2

12.9

12.4

11.5

10.9

10.9

10.3

10.7

(19,125)

(19,433)

(20,183)

(20,223)

(27,887)

(29,776)

(27,468)

(27,905)

(26,237)

-

-

4/128

PIPC
SBT/

16/32

ABPC
CAZ

32

CFPM

32

IPM

16

MEPM
GM

16
16

AMK

64

LVFX

8

2019 年

7.8

7.8

8.1

8.6

9.0

9.4

9.0

(4,953)

(5,215)

(9,058)

(10,551)

(10,983)

(12,171)

(12,401)

6.5

7.2

5.8

5.2

4.8

5,4

4.7

4.4

4.3

(2,942)

(3,601)

(4,498)

(6,462)

(11,356)

(12,831)

(12,241)

(13,111)

(12,769)

10.3

10.6

10.0

9.3

8.0

7.6

7.9

7.6

8.6

(19,672)

(20,067)

(20,856)

(20,852)

(28,166)

(29,844)

(27,308)

(28,077)

(26,614)

10.4

10.5

9.2

7.6

7.2

7.4

7.6

6.8

6.8

(13,013)

(14,093)

(15,394)

(17,424)

(25,412)

(27,386)

(25,631)

(26,616)

(25,224)

2.2

2.0

2.3

3.6

3.2

3.1

2.5

2.0

1.8

(18,048)

(18,238)

(16,947)

(11,147)

(13,942)

(15,147)

(14,383)

(16,995)

(19,645)

2.9

2.4

2.3

2.0

1.8

1.9

1.3

1.5

1.4

(15,485)

(15,880)

(17,027)

(18,859)

(28,227)

(30,489)

(28,064)

(29,024)

(27,418)

9.6

10.2

9.5

8.9

8.5

8.5

8.2

7.8

8.0

(18,276)

(18,842)

(19,422)

(18,832)

(25,689)

(27,313)

(24,887)

(25,465)

(23,925)

4.5

4.5

3.5

3.6

3.1

2.3

2.3

2.0

2.1

(19,348)

(19,793)

(20,863)

(20,851)

(28,568)

(30,279)

(27,835)

(28,437)

(26,917)

9.5

9.8

8.3

8.5

7.7

8.2

8.0

7.0

7.5

(18,732)

(19,484)

(20,040)

(20,047)

(27,858)

(29,702)

(27,360)

(28,209)

(26,898)

BP の単位は μg/ml。 括弧内は薬剤感受性試験を実施した菌株数。-: 調査を実施していない区分。

② グラム陽性菌
データ元: JANIS
グラム陽性菌での状況としては、黄色ブドウ球菌において MRSA の割合が 50%程度であり、近年減
少傾向にあるものの、諸外国と比較すると未だに高い水準にある。また、その割合は、200 床未満の
医療機関の方が、200 床以上の医療機関よりも高い(表 10)。腸球菌属では、多くの国で VCM 耐性
の増加が問題となっているが、日本では、表 11、12 に示す通り Enterococcus faecalis では、0.05%
未満、Enterococcus faecium でも1.5%と海外に比較して比較的低い水準にある。しかし E. faecium
では 2019 年に VCM 耐性率が増加しており、一部の地域で VCM 耐性 E. faecium による広域な病院内
アウトブレイクが認められた。今後の地域での耐性率の変化を慎重に観察する必要がある。肺炎球菌
におけるペニシリンへの耐性率については、髄液検体(表 13)は、検査された検体の総数が 100 検体
程度と少ないため、年により耐性率の数値にばらつきがあるが、概ね 40%前後で推移している。髄液
以外の検体(表 14)では1%未満、中間耐性率を足しても5%未満と、低い水準で推移している。

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