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【参考資料2】【日版R4.1.17一部改正】薬剤耐性ワンヘルス動向調査年次報告書2020 (39 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_23261.html
出典情報 国際的に脅威となる感染症対策関係閣僚会議 薬剤耐性ワンヘルス動向調査検討会(第9回  1/17)《厚生労働省》
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ⅱ介護老人福祉施設(特別養護老人ホーム)
全国老人福祉施設協議会加盟より無作為に介護老人福祉施設 1,500 施設を抽出し、点有 PPS を行っ
た。回収は 139 施設(回収率 9.3%)であった。多床部屋が中心の従来型(73.0%)、個室かつ 10 名
程度の少人数で生活空間を共有するユニット型(36.5%)が多くを占めていた。
調査日の施設における入居者総数は 9,044 人だった。うち、94 人(1.0%)が抗菌薬を使用してい
た。回収できた個票は 80 人分であった。年齢中央値は 90.0 歳(IQR:85,93)、男性中央値は 80.5 歳
(IQR:76,90)、女性中央値は 92.0 歳(IQR:87,93)であった。使用している医療デバイスの上位
3 つは「末梢点滴ルート(感染症治療のために挿入)」が 12 人(17.1%)、
「尿道留置カテーテル」が 6 人(8.6%)、「胃ろう」が 4 人(5.7%)であった。「医療処置はな
し」は 49 人(70.0%)であった。感染巣の上位は、「尿路感染症」23 人(31.17%)、「肺炎」11 人
(14.9%)、「上気道炎」9 人(12.2%)であった。尿路感染症で主に使用される抗菌薬は、経口キノ
ロン系、肺炎で主に使用される抗菌薬は、注射用第3世代セファロスポリン系であった。入居者への
感染症診療は、施設の配置医師(嘱託医)あるいは外来受診で行われており、今後、抗微生物適正使
用の手引き等を活用した抗菌薬適正使用を推進していく必要がある。
表 41 施設類型
従来型

ユニット型

地域密着型

経過的小規模型

ユニット型経過的
小規模型

100(73.0%)

50(36.5%)

表 42 抗菌薬使用者に使われている医療器具

14(10.2%)

[重複回答]

医療デバイスの種類

4(2.9%)

1(0.7%)

n=70 ※欠損値 10
人数(%)

末梢点滴ルート(感染症治療のために挿入)

12(17.1%)

尿道留置カテーテル

6(8.6%)

胃ろう

4(5.7%)

経鼻胃管チューブ

3(4.3%)

腎ろう・膀胱ろう

1(1.4%)

その他(ペースメーカー)

2(2.9%)

末梢点滴ルート(感染症の治療前から)

0

自己導尿

0

人工肛門

0

医療デバイスの使用なし

49(70.0%)

合計

表 43 治療中の感染巣

70

[重複回答]

n=74 ※欠損値 2

感染巣または診断名

人数(%)

尿路感染症

23(31.1%)

肺炎

11(14.9%)

上気道炎

9(12.2%)

気管支炎

7(9.5%)

蜂窩織炎

4(5.4%)

胃腸炎

0

不明

6(8.1%)

その他

14(18.9%)

再掲)その他 14 人;気管支炎あるいは肺炎 2, 褥瘡 2, 陥入爪の炎症 2, 紅皮症 1, 全身の皮膚炎 1, 胆嚢炎 1, 胆石 1, 消化器系
統 1, 上気道あるいは下気道炎 1, 上気道炎あるいは複雑性膀胱炎 1, 肺炎あるいは尿路感染症 1

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