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【参考資料2】【日版R4.1.17一部改正】薬剤耐性ワンヘルス動向調査年次報告書2020 (100 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_23261.html
出典情報 国際的に脅威となる感染症対策関係閣僚会議 薬剤耐性ワンヘルス動向調査検討会(第9回  1/17)《厚生労働省》
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表 A. 届出基準
報告対象

VRE
VRSA

届出の基準(要約)
腸球菌が分離同定され、バンコマイシンの MIC 値が 16μg/ml 以上
黄色ブドウ球菌が分離同定され、バンコマイシンの MIC 値が 16μg/ml 以上

CRE

腸内細菌科細菌が分離同定され、ア、イのいずれかを満たす
ア メロペネムの MIC 値が 2μg/ml 以上であること、
又はメロペネムの感受性ディスク(KB)の阻止円の直径が 22 ㎜以下であること
イ 次のいずれにも該当することの確認
(ア)イミペネムの MIC 値が 2μg/ml 以上であること、
又はイミペネムの感受性ディスク(KB)の阻止円の直径が 22 ㎜以下であること
(イ)セフメタゾールの MIC 値が 64μg/ml 以上であること、
又はセフメタゾールの感受性ディスク(KB)の阻止円の直径が 12 ㎜以下であること

MDRA

アシネトバクター属菌が分離同定され、以下の3つの条件を全て満たした場合
ア イミペネムの MIC 値が 16μg/ml 以上又は、イミペネムの感受性ディスク(KB)の阻止円の直径が 13 ㎜以下
イ アミカシンの MIC 値が 32μg/ml 以上又は、アミカシンの感受性ディスク(KB)の阻止円の直径が 14 ㎜以下
ウ シプロフロキサシンの MIC 値が 4μg/ml 以上
又は、シプロフロキサシンの感受性ディスク(KB)の阻止円の直径が 15 ㎜以下

PRSP

肺炎球菌が分離同定され、ペニシリンの MIC 値が 0.125μg/ml 以上
又は、オキサシリンの感受性ディスク(KB)の阻止円の直径が 19 ㎜以下

MRSA

黄色ブドウ球菌が分離同定され、オキサシリンの MIC 値が 4μg/ml 以上
又は、オキサシリンの感受性ディスク(KB)の阻止円の直径が 10 ㎜以下

MDRP

緑膿菌が分離同定され、以下の3つの条件を全て満たした場合
ア イミペネムの MIC 値が 16μg/ml 以上又は、イミペネムの感受性ディスク(KB)の阻止円の直径が 13 ㎜以下
イ アミカシンの MIC 値が 32μg/ml 以上又は、アミカシンの感受性ディスク(KB)の阻止円の直径が 14 ㎜以下
ウ シプロフロキサシンの MIC 値が 4μg/ml 以上
又は、シプロフロキサシンの感受性ディスク(KB)の阻止円の直径が 15 ㎜以下

③ 体制
保健所は届出の内容を確認の上、NESID に入力登録し、引き続き、地方感染症情報センター、国立感染症
研究所感染症疫学センター(中央感染症情報センター)等で情報の確認・追加情報収集・解析が行われ、感
染症法に基づき収集した患者の発生状況(報告数、推移等)を中心に、感染症発生動向調査週報(Infectious
Diseases Weekly Report:IDWR)等を用いて、国民に還元されている。2017 年 3 月の厚生労働省健康局結
核感染症課長通知により、CRE 感染症などの届出があった場合には、その薬剤耐性菌について地方衛生研究
所等で試験検査を実施することとなった。以後、感染症発生動向調査の枠組みで、CRE 感染症の届出症例よ
り分離された株については主要なカルバペネマーゼ遺伝子の検出状況が収集・解析されており、病原微生物
検出情報(Infectiou Agents Surveillance Report: IASR)等で公表されている。

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