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04資料1-2 森野委員提出資料(成人用肺炎球菌ワクチンファクトシート追補版) (7 ページ)
出典
| 公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_76211.html |
| 出典情報 | 厚生科学審議会 予防接種・ワクチン分科会 予防接種基本方針部会 ワクチン評価に関する小委員会(第36回 9/17)《厚生労働省》 |
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1.肺炎球菌感染症の基本的知見
(1)疾患の特性
①
臨床症状(流行状況を含む)
肺炎球菌による成人肺炎の血清型分布を対象としたシステマティックレビューは、1984 年〜2020 年に
発表された 40 研究を解析している 1。14 歳以上の成人において最も多く検出された血清型は 3(11.9%)
であり、次いで 1、14 であった。50 歳以上では、血清型 3(18.9%)が最も多く、次いで 19A、14 が検
出されていた。10 価肺炎球菌結合型ワクチン(10-valent pneumococcal conjugate vaccine: PCV10)およ
び 13 価肺炎球菌結合型ワクチン(13-valent pneumococcal conjugate vaccine: PCV13)の導入後では、ワ
クチン非含有血清型は 15A、6C、35B の順で多く報告された。
世界的な侵襲性肺炎球菌感染症(Invasive Pneumococcal Disease: IPD)の血清型分布については、世
界保健機関(World Health Organization: WHO)等が主導する Pneumococcal Serotype Replacement and
Distribution Estimation(PSERENADE)プロジェクトにおいて、主に 2015 年〜2018 年のデータを用い
た解析が行われている。国の予防接種プログラムに PCV13 を導入し、接種率が 70%以上で、導入後 5 年
以上が経過したサーベイランスサイトにおける 50 歳以上の IPD 症例では、血清型 3(14.5%)が最も多
く分離され、次いで 8、22F が多かったことが報告された 2。PCV13 に含まれる血清型が 29.5%を占めて
おり、15 価肺炎球菌結合型ワクチン(15-valent pneumococcal conjugate vaccine: PCV15)・20 価肺炎球
菌結合型ワクチン(20-valent pneumococcal conjugate vaccine: PCV20)・21 価肺炎球菌結合型ワクチン
(21-valent pneumococcal conjugate vaccine: PCV21)の含有血清型の分離率は、それぞれ 39.1%、62.5%、
83.3%であった。また、2022 年〜2024 年に米国南西部の先住民コミュニティであるナバホ・ネイション
の成人において、PCV21 非含有血清型である血清型 4 による IPD の増加がみられた 3。
我が国における成人 IPD 由来株の血清型分布においても、2013 年〜2025 年に 10 道県で収集された
3,381 株にて、血清型 3 が最も多く検出されている 4。2023 年〜2025 年に分離された 867 株における、
PCV15・PCV20・PCV21 の含有血清型の分離率は、それぞれ 39%、52%、78%であった。髄膜炎由来株
(2013 年〜2025 年、429 株)に限定すると、PCV20・PCV21 の含有血清型の分離率は、それぞれ 42.2%、
80.0%であった。また、日本国内においては、PCV21 に含まれない、PCV20 含有血清型による IPD の
増加は見られなかった。
②
鼻咽頭保菌
(追補事項なし)
③
感染経路・薬剤耐性
肺炎球菌のペニシリン感受性判定については、我が国の感染症法に基づくペニシリン耐性肺炎球菌の
届出基準が 2025 年 4 月に改正された 5,6。従来は無菌・非無菌検体を区別せず一律の最小発育阻止濃度
(minimum inhibitory concentration: MIC)≥0.125 µg/mL を適用していたが、改正後は元来無菌部位由
来検体(血液・髄液等)については MIC ≥0.125 µg/mL を維持、非無菌部位由来検体(喀痰等)につい
ては MIC ≥4 µg/mL へと変更された。我が国の判定基準と、米国の Clinical and Laboratory Standards
Institute(CLSI)および欧州の European Committee on Antimicrobial Susceptibility Testing(EUCAST)
の比較を、表1に示している 6。
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(1)疾患の特性
①
臨床症状(流行状況を含む)
肺炎球菌による成人肺炎の血清型分布を対象としたシステマティックレビューは、1984 年〜2020 年に
発表された 40 研究を解析している 1。14 歳以上の成人において最も多く検出された血清型は 3(11.9%)
であり、次いで 1、14 であった。50 歳以上では、血清型 3(18.9%)が最も多く、次いで 19A、14 が検
出されていた。10 価肺炎球菌結合型ワクチン(10-valent pneumococcal conjugate vaccine: PCV10)およ
び 13 価肺炎球菌結合型ワクチン(13-valent pneumococcal conjugate vaccine: PCV13)の導入後では、ワ
クチン非含有血清型は 15A、6C、35B の順で多く報告された。
世界的な侵襲性肺炎球菌感染症(Invasive Pneumococcal Disease: IPD)の血清型分布については、世
界保健機関(World Health Organization: WHO)等が主導する Pneumococcal Serotype Replacement and
Distribution Estimation(PSERENADE)プロジェクトにおいて、主に 2015 年〜2018 年のデータを用い
た解析が行われている。国の予防接種プログラムに PCV13 を導入し、接種率が 70%以上で、導入後 5 年
以上が経過したサーベイランスサイトにおける 50 歳以上の IPD 症例では、血清型 3(14.5%)が最も多
く分離され、次いで 8、22F が多かったことが報告された 2。PCV13 に含まれる血清型が 29.5%を占めて
おり、15 価肺炎球菌結合型ワクチン(15-valent pneumococcal conjugate vaccine: PCV15)・20 価肺炎球
菌結合型ワクチン(20-valent pneumococcal conjugate vaccine: PCV20)・21 価肺炎球菌結合型ワクチン
(21-valent pneumococcal conjugate vaccine: PCV21)の含有血清型の分離率は、それぞれ 39.1%、62.5%、
83.3%であった。また、2022 年〜2024 年に米国南西部の先住民コミュニティであるナバホ・ネイション
の成人において、PCV21 非含有血清型である血清型 4 による IPD の増加がみられた 3。
我が国における成人 IPD 由来株の血清型分布においても、2013 年〜2025 年に 10 道県で収集された
3,381 株にて、血清型 3 が最も多く検出されている 4。2023 年〜2025 年に分離された 867 株における、
PCV15・PCV20・PCV21 の含有血清型の分離率は、それぞれ 39%、52%、78%であった。髄膜炎由来株
(2013 年〜2025 年、429 株)に限定すると、PCV20・PCV21 の含有血清型の分離率は、それぞれ 42.2%、
80.0%であった。また、日本国内においては、PCV21 に含まれない、PCV20 含有血清型による IPD の
増加は見られなかった。
②
鼻咽頭保菌
(追補事項なし)
③
感染経路・薬剤耐性
肺炎球菌のペニシリン感受性判定については、我が国の感染症法に基づくペニシリン耐性肺炎球菌の
届出基準が 2025 年 4 月に改正された 5,6。従来は無菌・非無菌検体を区別せず一律の最小発育阻止濃度
(minimum inhibitory concentration: MIC)≥0.125 µg/mL を適用していたが、改正後は元来無菌部位由
来検体(血液・髄液等)については MIC ≥0.125 µg/mL を維持、非無菌部位由来検体(喀痰等)につい
ては MIC ≥4 µg/mL へと変更された。我が国の判定基準と、米国の Clinical and Laboratory Standards
Institute(CLSI)および欧州の European Committee on Antimicrobial Susceptibility Testing(EUCAST)
の比較を、表1に示している 6。
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