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参考資料1 障害福祉サービス等の提供に係る意思決定支援ガイドライン(第2版)案 (20 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_74454.html
出典情報 社会保障審議会 障害者部会(第157回 7/10)《厚生労働省》
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コラム❸意 思 決 定 支 援 におけるアセスメントとは? ( その 1)

意思決定支援におけるアセスメントとは、本人の判断能力や理解力を測定するためのも
のではありません。本人の意思がどのような形で表れ、どのような条件のもとで形成さ
れ、表明されやすくなるのかを丁寧に理解するために行うものです。
意思決定支援の場面では、「意思がない」「判断できない」といった捉え方が先行してし
まうことがあります。しかし、その多くは意思が存在しないのではなく、意思の表れ方が支
援者にとって読み取りにくいだけであると考えられます。言語による明確な表出が難しい
場合であっても、表情の変化、身体の緊張や緩和、視線の動き、特定の環境や人への接近
や回避といった行動は、本人の意思と選好を示す重要な手がかりとなります。アセスメン
トにおいては、こうした反応を意味のあるものとして仮説的に捉え、検証していく姿勢が
求められます。
意思決定支援におけるアセスメントでは、現在の生活場面における本人の反応や選択
の様子を丁寧に捉えるとともに、これまでの生活史とのつながりを意識して整理すること
が重要です。生活史を把握する場合、過去の困難やうまくいかなかった経験、問題点に焦
点が当たりやすい側面があります。しかし、意思決定支援においては、本人がこれまでど
のような活動や経験を重ね、その中でどのような反応や感情、選択を示してきたかに重点
を置いて理解する必要があります。
これまでの生活の中で繰り返し経験されてきた心地よい活動や安心感を伴う関わり
は、必ずしも言語的な記憶として整理されていなくても、感情として本人の中に蓄積され
ている場合があります。そのため、大人になり「何をやりたいのか」「どのように過ごしたい
のか」を言葉で表現することが難しい場合であっても、過去に心地よさを感じた活動や経
験を生活の中で再び実践することで、「心地よい」という感情が呼び起こされ、本人の生活
の幅や選択の可能性が広がっていくことが考えられます。このように、生活史は単なる過
去の情報収集ではなく、現在の意思形成や意思表出を理解するための重要な手がかりと
なり、日常生活の日々の小さな意思決定の積み重ねが、社会生活における意思決定へと
つながっていくことになります。

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