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資料1-2-3診断基準等のアップデート案(第49回指定難病検討委員会資料) (47 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_25626.html
出典情報 厚生科学審議会 疾病対策部会指定難病検討委員会(第49回 5/16)《厚生労働省》
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<診断基準>
Definite、Probable を対象とする。
【主要項目】
(1)主要症候
①急速進行性糸球体腎炎
②肺出血又は間質性肺炎
③腎・肺以外の臓器症状:紫斑、皮下出血、消化管出血、多発性単神経炎など
(2)主要組織所見
細動脈・毛細血管・後毛細血管細静脈の壊死、血管周囲の炎症性細胞浸潤
(3)主要検査所見
①MPO-ANCA 陽性
②CRP 陽性
③蛋白尿・血尿、BUN、血清クレアチニン値の上昇
④胸部 X 線所見:浸潤陰影(肺胞出血)、間質性肺炎
(4)診断のカテゴリー
①Definite
(a)主要症候の2項目以上を満たし、かつ組織所見が陽性の例
(b)主要症候の①及び②を含め2項目以上を満たし、MPO-ANCA が陽性の例
②Probable
(a)主要症候の3項目を満たす例
(b)主要症候の1項目と MPO-ANCA 陽性の例
(5) 鑑別診断
①結節性多発動脈炎
②多発血管炎性肉芽腫症(旧称:ウェゲナー肉芽腫症)
③好酸球性多発血管炎性肉芽腫症(旧称:アレルギー性肉芽腫性血管炎/チャーグ・ストラウス症候群)
④川崎動脈炎
⑤膠原病(全身性エリテマトーデス(SLE)、関節リウマチ(RA)など)
⑥⑤IgA 血管炎(旧称:ヘノッホ・シェーライン紫斑病血管炎)
⑥抗糸球体基底膜腎炎(旧称:グッドパスチャー症候群)
【参考事項】
(1)主要症候の出現する1~2週間前に先行感染(多くは上気道感染)を認める例が多い。
(2)主要症候①、②は約半数例で同時に、その他の例ではいずれか一方が先行する。
(3)多くの例で MPO-ANCA の力価は疾患活動性と平行して変動する。
(4)治療を早期に中止すると、再発する例がある。
(5)除外項目鑑別診断の諸疾患は壊死性血管炎を呈するが、特徴的な症候と検査所見・病理組織所見から
鑑別できる。

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