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資料1-2-3診断基準等のアップデート案(第49回指定難病検討委員会資料) (14 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_25626.html
出典情報 厚生科学審議会 疾病対策部会指定難病検討委員会(第49回 5/16)《厚生労働省》
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<診断基準>
○神経線維腫症 I1 型
Definite を対象とする。
A. 遺伝学的診断基準

NF1 遺伝子の病因となる変異が同定されるとき。
※ただし、その判定(特にミスセンス変異)においては専門科の意見を参考にする。
本邦で行われた次世代シーケンサーを用いた変異の同定率は 90%以上と報告されているが、遺伝子検
査で変異が同定されなくとも神経線維腫症 1 型を否定するわけではなく、その診断に臨床的診断基準を用い
ることに何ら影響を及ぼさないことに留意する。
B. 臨床的診断基準
1.主な症候
(1)6 個以上のカフェ・オ・レ斑
扁平で盛り上がり2.2 個以上のない斑であり、色は淡いミルクコーヒー色から濃い褐色に至るまで様々
で、色素斑内に色の濃淡はみられない。形は長円形のものが多く、丸みを帯びた滑らかな輪郭を呈してい
る。
(2)神経線維腫
(皮膚の神経線維腫は思春期頃より全身に多発する。この他末梢神経内や神経の神経線維腫(nodular
plexiform neurofibroma)、び漫性の神経線維腫(diffuse plexiform neurofibroma)がみられることもある。など)ま
たはびまん性神経線維腫
2.その他3.腋窩あるいは鼠径部の症候
皮膚病変−雀卵斑様色素斑、大型の褐色斑、貧血母斑、若年性黄色肉芽腫、(freckling)有毛性褐青色斑など。
② 骨病変−頭蓋骨・顔面骨の骨欠損、四肢骨の変形・骨折、脊柱・胸郭の変形など。
眼病変−4.視神経膠腫(optic pathway glioma)
5.2 個以上の虹彩小結節(Lisch nodule)、視神経膠腫など。
6.特徴的な骨病変の存在(脊柱・胸郭の変形、四肢骨の変形、頭蓋骨・顔面骨の骨欠損)
7.家系内(第一度近親者)に同症
診断のカテゴリー
Definite: A、または B の7項目中2項目以上を満たす。
<その他の参考所見>
1. 大型の褐色斑
2. 有毛性褐青色斑
3. 若年性黄色肉芽腫

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