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○個別事項(その3)について-2 (36 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000212500_00116.html
出典情報 中央社会保険医療協議会 総会(第494回  11/5)《厚生労働省》
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(参考) GAF(機能の全体的評定)の概要
○ 「機能の全体的評定(GAF)尺度」とは、被評価者の全般的機能レベルについての臨床家の判断を記録
するための指標であり、精神疾患に対する治療の計画を立て、治療の効果を評価し、また転帰を予測す
るなどの目的で活用される。
○ GAF尺度は、心理的、社会的及び職業的機能について点数を付ける。
※ 身体的(又は環境的)制約による機能の障害を含めない。
100-91

広範囲の行動にわたって最高に機能しており、生活上の問題で手に負えないものは何もなく、その人の多数
の長所があるために他の人々から求められている。症状は何もない。

90-81

症状がまったくないか、ほんの少しだけ(例:試験前の軽い不安)。すべての面でよい機能で、広範囲の活
動に興味をもち参加し、社交的にはそつがなく、生活に大体満足し、日々のありふれた問題や心配以上のも
のはない(例:たまに家族と口論する)。

80-71

症状があったとしても、心理社会的ストレスに対する一過性で予期される反応である(例:家族と口論した
後の集中困難)。社会的、職業的、または学校の機能にごくわずかな障害以上のものはない(例:一時的に
学業に遅れをとる)。

70-61

いくつかの軽い症状がある(例:抑うつ気分と軽い不眠)。または社会的、職業的、または学校の機能にい
くらかの困難はある(例:時にずる休みをしたり、家の金を盗んだりする)が、全般的には機能はかなり良
好であって、有意義な対人関係もある。

60-51

中程度の症状(例:感情が平板で、会話がまわりくどい、時にパニック発作がある)、または、社会的、職
業的、または学校の機能における中程度の困難(例:友達が少ししかいない、仲間や仕事の同僚との葛藤)。

50-41

重大な症状(例:自殺念慮、強迫的儀式が重症、しょっちゅう万引する)、または社会的、職業的、または
学校の機能におけるなんらかの深刻な障害(例:友達がいない、仕事が続かない)

40-31

現実検討かコミュニケーションにいくらかの欠陥(例:会話は時々非論理的、あいまい、または関係性がな
くなる)。または、仕事や学校、家族関係、判断、思考、または気分など多くの面での重大な欠陥(例:抑
うつ的な男が友人を避け、家族を無視し、仕事ができない。子供がしばしば年下の子供をなぐり、家庭では
反抗的であり、学校では勉強ができない)

30-21

行動は妄想や幻覚に相当影響されている。またはコミュニケーションか判断に重要な欠陥がある(例:時々、
滅裂、ひどく不適切にふるまう、自殺の考えにとらわれている)、またはほとんどすべての面で機能するこ
とができない(例:1日中床についている、仕事も家庭も友達もない)。

20-11

自己または他者を傷つける危険がかなりあるが(例:死をはっきりと予期することなしに自殺企図、しばし
ば暴力的になる、躁病性興奮)、または時には最低限の身辺の清潔維持ができない(例:大便をぬりたく
る)、またはコミュニケーションに重大な欠陥(例:大部分滅裂か無言症)。

10-1

自己または他者を傷つける危険が続いている(例:暴力の繰り返し)、または最低限の身辺の清潔維持が持
続的に不可能、または死をはっきり予測した重大な自殺行為

0

情報不十分

 GAFは、被評価者の全般的機
能レベルを最もよく反映する、0
~100の値により評価する。
 GAF尺度の10点ごとの各範囲
(左記)の記述は、症状の重症
度に関するものと、機能に関す
るものの2つの部分から成り、
得点を決定する際には、2つの
うちのどちらか悪い方に最もよく
適合する範囲を選択する。
 選択された10点ごとの範囲の
中で1つのGAF得点を決めるた
めに、被評価者の機能がその
10点の範囲のどの値に該当す
るかを評価する。

参考:DSM-IV-TR精神疾患の分類と診断の手引き

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