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【資料1-2】令和8年度 厚生労働科学研究費補助金(一次公募)課題(案)一覧 (21 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_67012.html
出典情報 厚生科学審議会 科学技術部会(第146回 12/11)《厚生労働省》
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研究事業名

研究課題名

求められる成果

課題ごとの
予算額
(千円)

課題


研究
期間
(年)

新興・再興感染症及び予防接種政
策推進研究事業
(HA)

非結核性抗酸菌症に関する国内実態把握等に向けた研
究(HA-1)

〇肺NTM症の診断・治療に関する最新の知見の収集、診断、治療に至るまでの臨床データの分析を行う。
〇上記の結果に基づき、我が国における肺NTM症の医療提供体制上の課題を整理し、地域によらず質の高い
肺NTM症医療を受けられるよう、標準的な医療提供体制の構築に向けた具体策を策定する。
○呼吸器専門医等十分な知識・経験を有する専門家へのアクセス改善に資する資材の作成を行う。
○肺NTM症について、地域の実情に応じたサーベイランスに関する具体的な検討を行い、提言をとりまとめる。

10,000

1

3

17,000

1

3

8,000

1

3

〇医療経済的指標の算出(1~2年目)
主要な薬剤耐性微生物(ARO)について、我が国における基礎的な医療経済的指標(死亡数、関連医療費等)
を設定し、定量的に算出する。

新興・再興感染症及び予防接種政
策推進研究事業
(HA)

新興・再興感染症及び予防接種政
策推進研究事業
(HA)

我が国における薬剤耐性(AMR)対策の戦略的意思決定
を支援する細菌病原体優先評価リスト策定に資する研究
(HA-2)

薬剤耐性(AMR)対策アクションプランの成果指標達成に
向けた手指衛生をはじめとする感染対策の実効的向上・
維持を目指す研究(HA-3)

〇目的別優先順位付け手法の開発(1~2年目)
動向調査・監視や感染予防・管理、抗微生物薬の適正使用、研究開発・創薬、ドラッグラグ・ドラッグロスへの対
応等、目的に応じて算出された指標を活用し、対応すべきAROの優先順位を設定するための評価手法を開発
する。そして細菌病原体優先評価リスト(案)を作成する。
〇基盤システムの構築と実装体制の整備(2~3年目)
医療経済的指標に関して、科学的妥当性を高めるための評価や更新に関するシステムを構築し、感染対策連
携共通プラットフォーム(J-SIPHE:Japan Surveillance for Infection Prevention and Healthcare Epidemiology)や
院内感染対策サーベイランス(JANIS:Japan Nosocomial Infections Surveillance)等の既存データベースとの連
携を含めた全国的な実装体制を整備する。これにより、毎年更新可能な持続的運用を可能とする。つまり、本研
究で得られた評価手法やデータをJ-SIPHE等において各医療機関が活用可能となるよう仕様の見直し・修正に
向けた検討を行い、システム案を作成する。

【令和8年度の成果目標】
○国内外の医療現場において問題となっている薬剤耐性菌に関し、最新の疫学的知見および感染対策の動向
を踏まえ、医療機関等における手指衛生を中心とした感染対策の科学的根拠を提示する。
○医療機関等における手指衛生の手技および評価手法について、施設間の差異を整理・分析し、各手法の利
点及び課題を明確化したうえで、標準化に向けた科学的根拠を提示する。
○医療資源の少ない医療機関・介護施設等における薬剤耐性菌の発生状況を明らかにし、その施設特性に応
じた感染対策の実施が、薬剤耐性菌の分離率に与える影響についての科学的根拠を創出する。
【3年間の成果目標】
○上記を継続し、全国的なモニタリング体制の構築に資する方法を検討・提示する。
○医療従事者の専門性や施設の保有リソースに依存せず、知識と実践行動を確実に組織内に普及させるとと
もに、病院管理者等の理解・協力を得て、行動変容を促進し、組織全体で継続的に手指衛生を推進する手法を
提言する。
○感染対策向上加算の未取得施設や、中小規模の医療機関・介護施設等における感染対策の脆弱性を評価
し、地域ネットワークや行政による支援介入のもと、各施設の実情に応じた実効性ある感染対策を提案し、感染
対策の質の向上に資する提言を行う。