よむ、つかう、まなぶ。

MC plus(エムシープラス)は、診療報酬・介護報酬改定関連のニュース、

資料、研修などをパッケージした総合メディアです。


【参考資料2-4】抗微生物薬適正使用の手引き 第四版(案)歯科編 (7 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_64503.html
出典情報 厚生科学審議会 感染症部会(第99回 10/21)《厚生労働省》
低解像度画像をダウンロード

資料テキストはコンピュータによる自動処理で生成されており、完全に資料と一致しない場合があります。
テキストをコピーしてご利用いただく際は資料と付け合わせてご確認ください。

抗微生物薬適正使用の手引き

第四版

歯科編

(3) 想定する患者群
想定する患者群としては、以下の 2 群に大別した。
a) 下顎埋伏智歯抜歯や歯科用インプラント埋入時における SSI 及び歯科治療に伴う
感染性心内膜炎(infective endocarditis:IE)の予防のために抗菌薬が必要な患

b) 歯性感染症の治療のために抗菌薬が必要な患者
また、抗菌薬投与の際に投与量や投与間隔等が問題となりやすい腎機能低下患者
やペニシリンアレルギーが疑われる患者についても想定する患者群とした。
なお、本手引きでは、成人を対象患者群として想定しているため、小児に関して
は、成書の参照や専門医へのコンサルテーション等、個別のアプローチを行うこと
を推奨する。

(4) その他
歯科編については、添付文書の適応症に含まれていない場合、添付文書推奨量の
上限を超える場合又は社会保険診療報酬支払基金審査情報提供事例に記載のある場
合は、用法用量の末尾等に「¶」を挿入した。

(i) 適応症について
クラブラン酸/アモキシシリンの添付文書には、適応症に歯性感染症が含まれてい
ないが、審査情報提供事例では『原則として、「クラブラン酸カリウム・アモキシシ
リン水和物【内服薬】」を「歯周組織炎」、「歯冠周囲炎」、「顎炎」に対して処方した
場合、当該使用事例を審査上認める。』と記載されている。
クリンダマイシンの添付文書の適応症に含まれている歯性感染症は「顎骨周辺の
蜂巣炎、顎炎」のみだが、審査情報提供事例では『原則として、「クリンダマイシン
塩酸塩【内服薬】」をペニシリンアレルギー等の患者の「歯周組織炎、歯冠周囲炎、
抜歯創の二次感染」に対して処方した場合、当該使用事例を審査上認める。』と記載
されている。
クラリスロマイシンの小児用製剤の添付文書には、適応症に歯性感染症が含まれ
ていないが、審査情報提供事例では『原則として、「クラリスロマイシン(小児用)
【内服薬】」を「歯周組織炎、顎炎」に対して処方した場合、当該使用事例を審査上
認める』と記載されている。
アジスロマイシンの添付文書には、適応症に「歯周組織炎、歯冠周囲炎、顎炎」
が含まれており、審査情報提供事例で『原則として、「アジスロマイシン水和物【内

7