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【参考資料2-4】抗微生物薬適正使用の手引き 第四版(案)歯科編 (19 ページ)
出典
| 公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_64503.html |
| 出典情報 | 厚生科学審議会 感染症部会(第99回 10/21)《厚生労働省》 |
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抗微生物薬適正使用の手引き
表 6.
第四版
歯科編
歯科処置で IE 予防のために抗菌薬の投与が必要な主な患者 58,59
生体弁、同種弁を含む人工弁置換患者
IE の既往がある患者
複雑性チアノーゼ性先天性心疾患※がある患者
※
単心室、完全大血管転位、ファロー四徴症
体循環系と肺循環系の短絡造設術を実施した患者
③
抗菌薬の予防的投与が必要な歯科処置
IE 予防として抗菌薬の投与が推奨されている歯科処置 59 を表 7 に示す。IE の発症
予防においては、歯科治療時の菌血症の合併率を低下させること、障害された心内
膜の血栓に付着した菌の増殖を抑えることが必要となる。そのため、出血を伴い、
菌血症を誘発する侵襲的な歯科処置時には抗菌薬の予防的投与が推奨されている
58,59。
表 7.
IE 予防として抗菌薬の投与が推奨される主な歯科処置 59,64-67
抜歯
外科処置(歯科用インプラント埋入等の観血的外科処置、歯周外科手術 等)
歯肉又は歯根尖領域の処置を必要とする歯科治療(スケーリング、感染根管治
療 等)
IE 予防のために推奨されている抗菌薬と投与方法
④
IE 予防のための歯科処置前に投与が推奨されている抗菌薬と投与方法を表 8 に示
す。表 6 に示すような IE の高リスク症例では、国内及び欧州ガイドラインにおいて
処置 1 時間前にアモキシシリン 2 g の単回投与が推奨されている 58,59,62。
表 8.
IE 予防のための歯科処置前の投与が推奨されている経口抗菌薬と投与方法
(成人)¶58,59,62
対象
一般名(慣用名)
投与量
ペニシリン系抗菌薬の
アレルギーなし
アモキシシリン
2 g※1
クリンダマイシン
600 mg
ペニシリン系抗菌薬の
アレルギーあり
※2
セファレキシン
2g
クラリスロマイシン
400 mg
アジスロマイシン
500 mg
投与方法
処置 1 時間前に
単回投与
※1
又は体重あたり 30 mg/kg
※2
ペニシリン系抗菌薬にアナフィラキシー等の重篤な副反応の既往がある場合、セファロスポリン系は推奨さ
れない。
¶添付文書記載の適応症や用法用量は、第 1 章「(4) その他」に記載
19
表 6.
第四版
歯科編
歯科処置で IE 予防のために抗菌薬の投与が必要な主な患者 58,59
生体弁、同種弁を含む人工弁置換患者
IE の既往がある患者
複雑性チアノーゼ性先天性心疾患※がある患者
※
単心室、完全大血管転位、ファロー四徴症
体循環系と肺循環系の短絡造設術を実施した患者
③
抗菌薬の予防的投与が必要な歯科処置
IE 予防として抗菌薬の投与が推奨されている歯科処置 59 を表 7 に示す。IE の発症
予防においては、歯科治療時の菌血症の合併率を低下させること、障害された心内
膜の血栓に付着した菌の増殖を抑えることが必要となる。そのため、出血を伴い、
菌血症を誘発する侵襲的な歯科処置時には抗菌薬の予防的投与が推奨されている
58,59。
表 7.
IE 予防として抗菌薬の投与が推奨される主な歯科処置 59,64-67
抜歯
外科処置(歯科用インプラント埋入等の観血的外科処置、歯周外科手術 等)
歯肉又は歯根尖領域の処置を必要とする歯科治療(スケーリング、感染根管治
療 等)
IE 予防のために推奨されている抗菌薬と投与方法
④
IE 予防のための歯科処置前に投与が推奨されている抗菌薬と投与方法を表 8 に示
す。表 6 に示すような IE の高リスク症例では、国内及び欧州ガイドラインにおいて
処置 1 時間前にアモキシシリン 2 g の単回投与が推奨されている 58,59,62。
表 8.
IE 予防のための歯科処置前の投与が推奨されている経口抗菌薬と投与方法
(成人)¶58,59,62
対象
一般名(慣用名)
投与量
ペニシリン系抗菌薬の
アレルギーなし
アモキシシリン
2 g※1
クリンダマイシン
600 mg
ペニシリン系抗菌薬の
アレルギーあり
※2
セファレキシン
2g
クラリスロマイシン
400 mg
アジスロマイシン
500 mg
投与方法
処置 1 時間前に
単回投与
※1
又は体重あたり 30 mg/kg
※2
ペニシリン系抗菌薬にアナフィラキシー等の重篤な副反応の既往がある場合、セファロスポリン系は推奨さ
れない。
¶添付文書記載の適応症や用法用量は、第 1 章「(4) その他」に記載
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