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2025年05月16日【厚労省保険局へ要望】全ての看護職員の処遇改善につながる財政支援を要望 (23 ページ)
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公開元URL | https://www.nurse.or.jp/home/assets/20250516_nl01.pdf |
出典情報 | 厚労省保険局へ要望 全ての看護職員の処遇改善につながる財政支援を要望(5/16)《日本看護協会》 |
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持続可能な夜勤体制の確保
Ⅱ-1-2
• 持続可能な夜勤体制の確保に向けて、看護職員・看護補助者の夜勤手当の増額につながるような対応を講じ
られたい。また、夜間看護体制加算等の夜間における看護業務の負担軽減に資する業務管理等に関する項目
の「オ 夜勤時間帯のニーズに対応した柔軟な勤務体制の工夫」について、望ましい要件とされたい。
• その上で、入院基本料の施設基準において、看護職員一人当たりの月平均夜勤時間数を72時間以下と定める
要件を堅持されたい。
•
看護職員は看護補助者と協働しながら、24時間体制で安心・安全で質の高い看護を提供しているが、夜勤を担うことができる看護職員・
看護補助者の確保が困難となりつつある。一般病棟に勤務する看護職員のうち、夜勤時間0時間の夜勤者率は6.4%、1時間から16時間未満
の夜勤者率は8.8%であり、子どもの世話や健康上の理由等、様々な事情により夜勤を担うことが難しくなっている実態がある。
•
このような中、夜勤負担が一部の看護職員に集中し労働負荷が高まっているが、夜勤手当は10年以上横ばいである。夜勤手当の増額や、
柔軟な勤務シフトの導入等によって、より多くの看護職員が一部でも夜勤を担うことができるような取組みの推進が求められる。同時に
月平均夜勤時間数の堅持が重要である。
■一般病棟に勤務する看護職員のうち、夜勤時間0時間の夜勤者率は6.4%、■看護職員の夜勤者の確保策として最も効果的な取組としては、
「夜勤専従の導入」に次いで、「多様な夜勤の導入」が多い。
1時間から16時間未満の夜勤者率は8.8%で、いずれの病床規模でも同
図表2 直近3年以内に実施した看護職員の夜勤者の確保策のうち、最も効果的
程度である。
図表1
だった取り組み(夜勤者の確保状況が改善したと回答した病院)
2024年9月 一般病棟に勤務する看護職員の夜勤状況
夜勤時間0時
間の夜勤者率
72時間を超え
る夜勤者率
夜勤
専従率
6.4%
8.8%
34.3%
3.6%
99床以下(n=482)
5.9%
8.9%
32.5%
6.0%
3%
夜勤回数に応じた夜勤手当以外の手当の支給
100~199床(n=639)
6.9%
8.7%
33.7%
4.8%
4%
200~299床(n=259)
5.9%
8.9%
35.5%
4.5%
プラチナナースの活用
300~399床(n=241)
5.8%
8.1%
31.7%
5.2%
400~499床(n=153)
6.1%
8.3%
34.0%
3.5%
500床以上(n=258)
6.8%
-
9.3%
7.6%
35.6%
22.0%
2.2%
5.3%
全体(n=2,035)
無回答・不明(3)
出典:2024年病院看護実態調査(日本看護協会)
■10年以上、夜勤手当はほぼ横ばい ■夜勤手当の増額や、回数に応じた
3交代・準夜勤
3交代・深夜勤
加算手当の支給が確保の上で有効
2交代
10,859
24時間対応の保育施設の整備
1時間から
16時間未満の
夜勤者率
11,368
10,999 11,286
11,815
5,259
5,066
5,122
5,199
5,715
4,190
4,149
4,154
4,234
4,567
2014
2017
2020
2023
2024
出典:病院看護実態調査、病院における看護職員需
給状況調査、2024年看護職員の賃金に関する実態調
査(日本看護協会)
夜勤者確保につながった具体例
2%
正規雇用の看護職員に最低夜勤回数を規定
その他
(n=744)
無回答・不明
3%
5%
夜勤専従の導入
5%
夜勤者確保のための夜勤手当の増額(一律)
最も効果的な取組として、夜勤手当増額
は9%になっているが、そもそも回答病院数
(2,035)のうち、夜勤手当増額に取り
組んでいるのはわずか11%にとどまる
45%
9%
多様な夜勤の導入(回
数・時間・曜日)
24%
出典:2024年病院看護実態調査(日本看護協会)
■全国24病院の看護師651名を対象にした調査では、月間夜勤時間が
72時間を超えた看護師は情動ストレスや起床時の身体疲労が有意に高い。
➢ 夜勤手当増額により、育児中でも家族の
協力を得て、土日の夜勤を希望する職員
が増加
➢ 夜勤専従手当引き上げにより、夜勤専従
希望者が5人から28人に増加
➢ 夜勤回数に応じた加算手当の支給により、
夜勤者を確保
病院へのヒアリング事例より(日本看護協会実施)
図表3
月間72時間以上の夜勤時間が及ぼす健康指標への影響
健康指標
範囲
72時間以下
72時間超え
有意差
自覚症状Ⅱ群
(情動ストレス)
起床時
0.2
0.4
0.002
就床時
0.2
0.4
0.013
自覚症状Ⅲ群
(身体疲労)
起床時
0.3
0.4
0.008
就床時
0.3
0.3
NS
出典:大原記念労働科学研究所. 安全,健康,生活を念頭におい
た看護師の1ヶ月72時間夜勤規制に関する研究報告書. 2018年5月.
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Ⅱ-1-2
• 持続可能な夜勤体制の確保に向けて、看護職員・看護補助者の夜勤手当の増額につながるような対応を講じ
られたい。また、夜間看護体制加算等の夜間における看護業務の負担軽減に資する業務管理等に関する項目
の「オ 夜勤時間帯のニーズに対応した柔軟な勤務体制の工夫」について、望ましい要件とされたい。
• その上で、入院基本料の施設基準において、看護職員一人当たりの月平均夜勤時間数を72時間以下と定める
要件を堅持されたい。
•
看護職員は看護補助者と協働しながら、24時間体制で安心・安全で質の高い看護を提供しているが、夜勤を担うことができる看護職員・
看護補助者の確保が困難となりつつある。一般病棟に勤務する看護職員のうち、夜勤時間0時間の夜勤者率は6.4%、1時間から16時間未満
の夜勤者率は8.8%であり、子どもの世話や健康上の理由等、様々な事情により夜勤を担うことが難しくなっている実態がある。
•
このような中、夜勤負担が一部の看護職員に集中し労働負荷が高まっているが、夜勤手当は10年以上横ばいである。夜勤手当の増額や、
柔軟な勤務シフトの導入等によって、より多くの看護職員が一部でも夜勤を担うことができるような取組みの推進が求められる。同時に
月平均夜勤時間数の堅持が重要である。
■一般病棟に勤務する看護職員のうち、夜勤時間0時間の夜勤者率は6.4%、■看護職員の夜勤者の確保策として最も効果的な取組としては、
「夜勤専従の導入」に次いで、「多様な夜勤の導入」が多い。
1時間から16時間未満の夜勤者率は8.8%で、いずれの病床規模でも同
図表2 直近3年以内に実施した看護職員の夜勤者の確保策のうち、最も効果的
程度である。
図表1
だった取り組み(夜勤者の確保状況が改善したと回答した病院)
2024年9月 一般病棟に勤務する看護職員の夜勤状況
夜勤時間0時
間の夜勤者率
72時間を超え
る夜勤者率
夜勤
専従率
6.4%
8.8%
34.3%
3.6%
99床以下(n=482)
5.9%
8.9%
32.5%
6.0%
3%
夜勤回数に応じた夜勤手当以外の手当の支給
100~199床(n=639)
6.9%
8.7%
33.7%
4.8%
4%
200~299床(n=259)
5.9%
8.9%
35.5%
4.5%
プラチナナースの活用
300~399床(n=241)
5.8%
8.1%
31.7%
5.2%
400~499床(n=153)
6.1%
8.3%
34.0%
3.5%
500床以上(n=258)
6.8%
-
9.3%
7.6%
35.6%
22.0%
2.2%
5.3%
全体(n=2,035)
無回答・不明(3)
出典:2024年病院看護実態調査(日本看護協会)
■10年以上、夜勤手当はほぼ横ばい ■夜勤手当の増額や、回数に応じた
3交代・準夜勤
3交代・深夜勤
加算手当の支給が確保の上で有効
2交代
10,859
24時間対応の保育施設の整備
1時間から
16時間未満の
夜勤者率
11,368
10,999 11,286
11,815
5,259
5,066
5,122
5,199
5,715
4,190
4,149
4,154
4,234
4,567
2014
2017
2020
2023
2024
出典:病院看護実態調査、病院における看護職員需
給状況調査、2024年看護職員の賃金に関する実態調
査(日本看護協会)
夜勤者確保につながった具体例
2%
正規雇用の看護職員に最低夜勤回数を規定
その他
(n=744)
無回答・不明
3%
5%
夜勤専従の導入
5%
夜勤者確保のための夜勤手当の増額(一律)
最も効果的な取組として、夜勤手当増額
は9%になっているが、そもそも回答病院数
(2,035)のうち、夜勤手当増額に取り
組んでいるのはわずか11%にとどまる
45%
9%
多様な夜勤の導入(回
数・時間・曜日)
24%
出典:2024年病院看護実態調査(日本看護協会)
■全国24病院の看護師651名を対象にした調査では、月間夜勤時間が
72時間を超えた看護師は情動ストレスや起床時の身体疲労が有意に高い。
➢ 夜勤手当増額により、育児中でも家族の
協力を得て、土日の夜勤を希望する職員
が増加
➢ 夜勤専従手当引き上げにより、夜勤専従
希望者が5人から28人に増加
➢ 夜勤回数に応じた加算手当の支給により、
夜勤者を確保
病院へのヒアリング事例より(日本看護協会実施)
図表3
月間72時間以上の夜勤時間が及ぼす健康指標への影響
健康指標
範囲
72時間以下
72時間超え
有意差
自覚症状Ⅱ群
(情動ストレス)
起床時
0.2
0.4
0.002
就床時
0.2
0.4
0.013
自覚症状Ⅲ群
(身体疲労)
起床時
0.3
0.4
0.008
就床時
0.3
0.3
NS
出典:大原記念労働科学研究所. 安全,健康,生活を念頭におい
た看護師の1ヶ月72時間夜勤規制に関する研究報告書. 2018年5月.
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