よむ、つかう、まなぶ。

MC plus(エムシープラス)は、診療報酬・介護報酬改定関連のニュース、

資料、研修などをパッケージした総合メディアです。


2025年05月16日【厚労省保険局へ要望】全ての看護職員の処遇改善につながる財政支援を要望 (22 ページ)

公開元URL https://www.nurse.or.jp/home/assets/20250516_nl01.pdf
出典情報 厚労省保険局へ要望 全ての看護職員の処遇改善につながる財政支援を要望(5/16)《日本看護協会》
低解像度画像をダウンロード

資料テキストはコンピュータによる自動処理で生成されており、完全に資料と一致しない場合があります。
テキストをコピーしてご利用いただく際は資料と付け合わせてご確認ください。

Ⅱ-1-1

病棟における看護業務の効率化に向けたICT活用

• ICTの活用による看護職員の更なる業務負担軽減を図り、看護の専門性をより一層発揮できる
効果的・効率的な体制整備に向けて、「夜間看護体制加算」等における取組みの必須項目の
選択肢の1つとして、「ICT、AI、IoT等の活用による業務負担軽減」を組み入れられたい。


限られた人材で増大する医療・看護ニーズに応えるためには、ICTを活用した看護業務の効率化を推進する必要がある。バイタルサイン
等の自動測定・入力や、スマートフォン(チャット)を活用した患者と看護師との情報伝達、インカム利用、電子問診・AI問診システム
など、ICTを活用した業務の見直し・省力化の取組みにより、安全で質の高い看護サービスの提供を実現している病院もあるが、ICTの
活用状況は病床規模による差もいまだ大きい。



ICT活用が難しい理由としては、導入・維持に要するコストはもとより、対応する人材の育成・確保、知識やノウハウの習得などが挙げ
られているが、活用に向けた取組を着実に進めることが重要であり、「夜間看護体制加算」等における取組みの必須項目の選択肢の1つ
として、「 ICT、AI、IoT等の活用による業務負担軽減」を組み入れることを要望する。

■ICT活用は病床規模の違いが大きく、特に小規模病院では活用割合が低い。
図表1

病床規模別に見た、ICT活用割合 (n=3,417 複数回答)

図表2

業務効率化に向けた取組みを実施するにあたって必要なこと
(各取組に「関心はあるが現時点での実施が難しい」と回答した者)
77.1

電子カルテシステム(看護記録)

(%)

47.1
記録の効率化
(n=1958)

院内コミュニケーションツール
医療スタッフの教育プラットフォーム

80.6

500床以上(n=290)

患者モニタリングシステム

400~499床(n=212)
300~399床(n=353)

患者ポータル)

200~299床(n=467)

45.4
ICTを用いた情報の共有
(n=1459)

100~199床(n=1,193)

モバイルヘルスアプリ

99床以下(n=895)
AIを活用した診断や治療の支援

無回答・不明(n=7)

アプリやクラウドと連携可能な医療機器

「院内コミュニケーションツール」:医療スタッフ間でのファイル共有や
グループチャット機能など
「医療スタッフの教育プラットフォーム」:オンラインでの継続教育や
トレーニングなど
「患者ポータル」:患者が自分の医療情報にアクセスできるオンライン
プラットフォーム
「モバイルヘルスアプリ」:患者の健康管理や病院とのコミュニケーション
を支援するスマートフォンアプリ
「AIを活用した診断や治療の支援」:CT、MRI、心電図等の画像
解析、病理診断の支援など
「アプリやクラウドと連携可能な医療機器」:ポータブルエコーなど

オンライン診療
その他
特にない
無回答・不明
-

10.0

20.0

30.0

40.0
50.0
60.0
70.0
80.0
90.0 100.0 (%)
出典:2024年病院看護実態調査(日本看護協会)

ロボットなどを用いた
作業の効率化
(n=2168)

90.5
32.6

77.6
23.4
勤務表作成ソフトの導入
(n=1408)

出典:2023年病院看護実態調査(日本看護協会)

財源の確保
対応する人材の確保・育成
知識やノウハウの習得(獲得)
組織内の理解・調整
実施体制づくり
職員の理解・協力
その他
特にない
無回答・不明

20