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2025年05月16日【厚労省保険局へ要望】全ての看護職員の処遇改善につながる財政支援を要望 (19 ページ)
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公開元URL | https://www.nurse.or.jp/home/assets/20250516_nl01.pdf |
出典情報 | 厚労省保険局へ要望 全ての看護職員の処遇改善につながる財政支援を要望(5/16)《日本看護協会》 |
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Ⅰ-4-1
介護施設等の看護体制強化の推進
• 医療と介護の連携を強化し、日頃から情報共有や相互研修、相談支援体制等の連携体制を構築
した上で、必要に応じ、医療機関等から専門性の高い看護師が介護施設や在宅等に訪問し、
相談・支援が実施できるような体制について評価されたい。
•
医療と介護の複合ニーズを抱える85歳以上高齢者が増加する中にあって、医療と介護の連携強化が急務である。これまでもカンファレン
スや書面による情報共有や定期的な会議等を行ってきたが、地域における適切な療養を継続し、避けられる入院・救急搬送の削減、状態
悪化による頻繁な再入院等を防ぐためには、より実効性の高い日頃からの連携体制が重要である。実際に、医療機関が地域の実情に応じ、
介護施設等への研修機会の提供や、必要時、電話や訪問での相談支援を行うなど、医療と介護の連携強化に取組み始めている。
•
日本看護協会の調査では、1,165病院の専門看護師・認定看護師・特定行為研修修了者が特養等への訪問支援や電話支援を行い、感染症
予防や発生時の対応、皮膚・排泄障害への対応、認知症対応、摂食・嚥下障害への対応等の支援を実施していた。専門性の高い看護師の
所属を反映し、支援を実施している病院の65%は200床以上であるが、介護施設の協力医療機関に限らず、地域の状況に応じた取組みが
行われている。
•
特に退院後に医療処置や療養支援が必要な患者、入退院を繰り返している患者等に対しては、今後より積極的な入退院支援が必要であり、
専門性の高い看護師が介護施設や在宅において支援や研修を行う体制を整え、支援を行っていることに対し、入退院支援加算の中で一段
高く評価されたい。在宅・介護施設等での医療ニーズ対応の強化や状態変化等への対応に向けた支援への評価を要望する。
図表1
医療が必要な高齢者が予定外入院
病院所属の専門看護師・認定看護師・特定行為研修修了者
による地域の介護施設や事業所での活動状況(n=3,417 複数回答)
病院
(電話等での)相談支援
22.3 (%)
訪問での支援
30.6
専門性の高い看護師が所属しているが、
地域での活動は実施していない
無回答・不明
34.6
7.4
図表2「訪問での支援」「電話等での支援」を実施している
病院における支援内容(n=1,165 複数回答)
認知症のBPSD(行動・心理症状)や
認知症のBPSD(行動・心理症状)…
せん妄への対応
精神疾患(認知症以外)に伴う症状へ…
精神疾患(認知症以外)に伴う症状への対応
再入院予防
だけでは
再入院するケースあり
安心して長く療養できる
ための環境整備
図表3
支援実施病院の病床規模割合
88(7%)
4.5
14.4
看取りのケア
5.4
呼吸器のケア(在宅人工呼吸療法等)
5.5
(n=1,165)
99床以下
100~199床
73.5
非がん疾患の緩和ケア(慢性心不全等)
その他
入退院支援
46.3
感染症の予防や発生時の対応
無回答・不明
【今後】
186(16%)
13.7
皮膚・排泄障害への対応
小児(医療的ケア児)への対応
【これまでの支援】
23.7 (%)
4.1
摂食・嚥下障害への対応
自宅や介護施設に退院し、療養生活
自宅・
介護施設
専門性の高い看護師が介護施設等へ出向いて支援
23.9
専門性の高い看護師は所属していない
相談対応・助言
高度な看護実践
324(28%)
137(12%)
222(19%)
208(18%)
200~299床
300~399床
400~499床
500床以上
12.5
出典:2024年病院看護実態調査(日本看護協会)
1
出典:2024年病院看護実態調査(日本看護協会)
専門性の高い人材が、自宅や介護施設の体制整備を支援
• 生活上の工夫により誤嚥性肺炎を予防
• 感染症や脱水が迅速に発見される
• がんや心不全などの緩和ケアが受けられる
• 適切な褥瘡の予防・処置・ケアが受けられる
• 穏やかな看取り
• 家族や介護者の認知症対応力の向上 など
地域での活動事例
• 皮膚・排泄ケア認定看護師
特養の看護師に対し研修会を開催。陰部・臀部洗浄方法の
変更と統一したケアを実施を図る。その後も認定看護師から
定期的な連絡を実施。皮膚状態スコアを用いた評価を継続し、
臀部皮膚の状態が改善。
• 摂食・嚥下障害看護認定看護師
誤嚥性肺炎で入退院が多い特養の介護職員に対し、誤嚥の
兆候を見逃さず、安全に食事を継続するための方法について
研修会を開催(介護職自身が、様々な姿勢や方向から嚥下
を体験する実践的講義を展開)。スマートフォンで摂食・嚥下
シート、写真と動画を共有し、認定看護師が遠隔で助言。
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介護施設等の看護体制強化の推進
• 医療と介護の連携を強化し、日頃から情報共有や相互研修、相談支援体制等の連携体制を構築
した上で、必要に応じ、医療機関等から専門性の高い看護師が介護施設や在宅等に訪問し、
相談・支援が実施できるような体制について評価されたい。
•
医療と介護の複合ニーズを抱える85歳以上高齢者が増加する中にあって、医療と介護の連携強化が急務である。これまでもカンファレン
スや書面による情報共有や定期的な会議等を行ってきたが、地域における適切な療養を継続し、避けられる入院・救急搬送の削減、状態
悪化による頻繁な再入院等を防ぐためには、より実効性の高い日頃からの連携体制が重要である。実際に、医療機関が地域の実情に応じ、
介護施設等への研修機会の提供や、必要時、電話や訪問での相談支援を行うなど、医療と介護の連携強化に取組み始めている。
•
日本看護協会の調査では、1,165病院の専門看護師・認定看護師・特定行為研修修了者が特養等への訪問支援や電話支援を行い、感染症
予防や発生時の対応、皮膚・排泄障害への対応、認知症対応、摂食・嚥下障害への対応等の支援を実施していた。専門性の高い看護師の
所属を反映し、支援を実施している病院の65%は200床以上であるが、介護施設の協力医療機関に限らず、地域の状況に応じた取組みが
行われている。
•
特に退院後に医療処置や療養支援が必要な患者、入退院を繰り返している患者等に対しては、今後より積極的な入退院支援が必要であり、
専門性の高い看護師が介護施設や在宅において支援や研修を行う体制を整え、支援を行っていることに対し、入退院支援加算の中で一段
高く評価されたい。在宅・介護施設等での医療ニーズ対応の強化や状態変化等への対応に向けた支援への評価を要望する。
図表1
医療が必要な高齢者が予定外入院
病院所属の専門看護師・認定看護師・特定行為研修修了者
による地域の介護施設や事業所での活動状況(n=3,417 複数回答)
病院
(電話等での)相談支援
22.3 (%)
訪問での支援
30.6
専門性の高い看護師が所属しているが、
地域での活動は実施していない
無回答・不明
34.6
7.4
図表2「訪問での支援」「電話等での支援」を実施している
病院における支援内容(n=1,165 複数回答)
認知症のBPSD(行動・心理症状)や
認知症のBPSD(行動・心理症状)…
せん妄への対応
精神疾患(認知症以外)に伴う症状へ…
精神疾患(認知症以外)に伴う症状への対応
再入院予防
だけでは
再入院するケースあり
安心して長く療養できる
ための環境整備
図表3
支援実施病院の病床規模割合
88(7%)
4.5
14.4
看取りのケア
5.4
呼吸器のケア(在宅人工呼吸療法等)
5.5
(n=1,165)
99床以下
100~199床
73.5
非がん疾患の緩和ケア(慢性心不全等)
その他
入退院支援
46.3
感染症の予防や発生時の対応
無回答・不明
【今後】
186(16%)
13.7
皮膚・排泄障害への対応
小児(医療的ケア児)への対応
【これまでの支援】
23.7 (%)
4.1
摂食・嚥下障害への対応
自宅や介護施設に退院し、療養生活
自宅・
介護施設
専門性の高い看護師が介護施設等へ出向いて支援
23.9
専門性の高い看護師は所属していない
相談対応・助言
高度な看護実践
324(28%)
137(12%)
222(19%)
208(18%)
200~299床
300~399床
400~499床
500床以上
12.5
出典:2024年病院看護実態調査(日本看護協会)
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出典:2024年病院看護実態調査(日本看護協会)
専門性の高い人材が、自宅や介護施設の体制整備を支援
• 生活上の工夫により誤嚥性肺炎を予防
• 感染症や脱水が迅速に発見される
• がんや心不全などの緩和ケアが受けられる
• 適切な褥瘡の予防・処置・ケアが受けられる
• 穏やかな看取り
• 家族や介護者の認知症対応力の向上 など
地域での活動事例
• 皮膚・排泄ケア認定看護師
特養の看護師に対し研修会を開催。陰部・臀部洗浄方法の
変更と統一したケアを実施を図る。その後も認定看護師から
定期的な連絡を実施。皮膚状態スコアを用いた評価を継続し、
臀部皮膚の状態が改善。
• 摂食・嚥下障害看護認定看護師
誤嚥性肺炎で入退院が多い特養の介護職員に対し、誤嚥の
兆候を見逃さず、安全に食事を継続するための方法について
研修会を開催(介護職自身が、様々な姿勢や方向から嚥下
を体験する実践的講義を展開)。スマートフォンで摂食・嚥下
シート、写真と動画を共有し、認定看護師が遠隔で助言。
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