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2025年05月16日【厚労省保険局へ要望】全ての看護職員の処遇改善につながる財政支援を要望 (14 ページ)
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公開元URL | https://www.nurse.or.jp/home/assets/20250516_nl01.pdf |
出典情報 | 厚労省保険局へ要望 全ての看護職員の処遇改善につながる財政支援を要望(5/16)《日本看護協会》 |
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Ⅰ-2-4
慢性心不全患者に対する在宅療養指導料の算定要件の見直し
• 在宅療養指導料の対象である「退院後1月以内の慢性心不全の患者」について、過去1年以内の
心不全による入院歴の要件の緩和、及び算定期間の延長をされたい。
•
高齢化に伴って増加傾向にある慢性心不全は再入院率が高く、「2021年JCS/JHFSガイドライン フォーカスアップデート版急性・慢性心
不全診療」(2024年1月15日更新)において「退院後の受診頻度は退院後の再入院のリスクと関連しており、退院後、特に早期の症状モ
ニタリング、アドヒアランスの評価および教育の強化は、再入院の回避やQOLの改善に有効」とされ、退院後支援の重要性を示している。
•
一方で、令和5(2023)年患者調査における循環器系疾患の平均診療間隔は延長しており、「退院後1月以内に外来受診がない」こと、ま
た、過去1年以内の入院歴に関する要件が現状に合致せず、算定できていない実態がある。
•
さらに、病状の不安定さや複数疾患の併存による病状管理や高齢に伴う認知機能の低下による支援継続の必要性等から、退院後1月を超
えて継続的に療養支援を行っている実態も明らかとなり、必要な支援を提供できるよう算定要件の見直しを求める。
■循環器系の疾患の平均診療間隔は病院、診療所ともに ■算定期間(退院後1月以内)に外来受診がないことが、算定していない主な理由
(日)
30日以上に延長
図表3 在宅療養指導料を算定していない理由
37
(n=3,050 複数回答) (%)
35.6
図表1
循環器系疾患の平均診療間隔
退院後1月以内に外来受診がない
14.2
14.4
15.2
15
14.7
14.4
14.8
15.2
12.5
14.8
15.6
17.9
11.7
13.4
17.5
11
28.4
15.4
直近の心不全による入院以外で、過去1年以内の入院歴がない
直近の心不全による入院以外で過去1年以内の入院歴がなく、月2回以…
30.3
7.4
治療抵抗性心不全ステージに該当
6.2
※算定していない理由のうち、算定要件に合致しない内容のみを抽出
■病状管理や治療継続支援のため、退院後2月以降も継続して療養支援を実施
病院
一般診療所
図表4
出典:令和5年患者調査より日本看護協会作成
■2024年6月1日から10月1日までの間、慢性心不全患者
に対する在宅療養指導料の算定は約9%にとどまる
図表2
慢性心不全患者に対する在宅療養指導料の算定状況
在宅療養指導料を算定して 図表5 療養指導が必要な患者の状況
いる慢性心不全患者のうち、
病状の不安定さや複数疾患の併存等により、病
退院後2か月目も継続して
病状の不安定さや複数…
状管理が必要である
療養指導を実施している
高齢に伴う認知機能の低下等により、セルフケア
患者の有無
高齢に伴う認知機能の…
3.1
(n=319) (%)
9.3
89.3
45.1
51.7
72.1
(n=165)
いない (n=144)
43.6
その他
その他
3.0
無回答・不明
無回答・不明
1.8
いる
無回答・不明
出典:2024年病院看護実態調査(日本看護協会)
76.4
高齢に伴う認知機能の低下等により、治療継続
高齢に伴う認知機能の…
支援が必要である(自己中断の可能性がある)
患者が在宅で療養生活を継続するための社
患者が在宅で療養生活…
会資源の利用支援、調整等に時間を要する
算定している (n=319)
算定していない (n=3,050)
無回答・不明
83.6
行動が維持できない(内服管理、体重管理等)
(n=3,417) (%)
1.4
(n=165 複数回答) (%)
出典:2024年病院看護実態調査(日本看護協会)
12
慢性心不全患者に対する在宅療養指導料の算定要件の見直し
• 在宅療養指導料の対象である「退院後1月以内の慢性心不全の患者」について、過去1年以内の
心不全による入院歴の要件の緩和、及び算定期間の延長をされたい。
•
高齢化に伴って増加傾向にある慢性心不全は再入院率が高く、「2021年JCS/JHFSガイドライン フォーカスアップデート版急性・慢性心
不全診療」(2024年1月15日更新)において「退院後の受診頻度は退院後の再入院のリスクと関連しており、退院後、特に早期の症状モ
ニタリング、アドヒアランスの評価および教育の強化は、再入院の回避やQOLの改善に有効」とされ、退院後支援の重要性を示している。
•
一方で、令和5(2023)年患者調査における循環器系疾患の平均診療間隔は延長しており、「退院後1月以内に外来受診がない」こと、ま
た、過去1年以内の入院歴に関する要件が現状に合致せず、算定できていない実態がある。
•
さらに、病状の不安定さや複数疾患の併存による病状管理や高齢に伴う認知機能の低下による支援継続の必要性等から、退院後1月を超
えて継続的に療養支援を行っている実態も明らかとなり、必要な支援を提供できるよう算定要件の見直しを求める。
■循環器系の疾患の平均診療間隔は病院、診療所ともに ■算定期間(退院後1月以内)に外来受診がないことが、算定していない主な理由
(日)
30日以上に延長
図表3 在宅療養指導料を算定していない理由
37
(n=3,050 複数回答) (%)
35.6
図表1
循環器系疾患の平均診療間隔
退院後1月以内に外来受診がない
14.2
14.4
15.2
15
14.7
14.4
14.8
15.2
12.5
14.8
15.6
17.9
11.7
13.4
17.5
11
28.4
15.4
直近の心不全による入院以外で、過去1年以内の入院歴がない
直近の心不全による入院以外で過去1年以内の入院歴がなく、月2回以…
30.3
7.4
治療抵抗性心不全ステージに該当
6.2
※算定していない理由のうち、算定要件に合致しない内容のみを抽出
■病状管理や治療継続支援のため、退院後2月以降も継続して療養支援を実施
病院
一般診療所
図表4
出典:令和5年患者調査より日本看護協会作成
■2024年6月1日から10月1日までの間、慢性心不全患者
に対する在宅療養指導料の算定は約9%にとどまる
図表2
慢性心不全患者に対する在宅療養指導料の算定状況
在宅療養指導料を算定して 図表5 療養指導が必要な患者の状況
いる慢性心不全患者のうち、
病状の不安定さや複数疾患の併存等により、病
退院後2か月目も継続して
病状の不安定さや複数…
状管理が必要である
療養指導を実施している
高齢に伴う認知機能の低下等により、セルフケア
患者の有無
高齢に伴う認知機能の…
3.1
(n=319) (%)
9.3
89.3
45.1
51.7
72.1
(n=165)
いない (n=144)
43.6
その他
その他
3.0
無回答・不明
無回答・不明
1.8
いる
無回答・不明
出典:2024年病院看護実態調査(日本看護協会)
76.4
高齢に伴う認知機能の低下等により、治療継続
高齢に伴う認知機能の…
支援が必要である(自己中断の可能性がある)
患者が在宅で療養生活を継続するための社
患者が在宅で療養生活…
会資源の利用支援、調整等に時間を要する
算定している (n=319)
算定していない (n=3,050)
無回答・不明
83.6
行動が維持できない(内服管理、体重管理等)
(n=3,417) (%)
1.4
(n=165 複数回答) (%)
出典:2024年病院看護実態調査(日本看護協会)
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