よむ、つかう、まなぶ。

MC plus(エムシープラス)は、診療報酬・介護報酬改定関連のニュース、

資料、研修などをパッケージした総合メディアです。


資料2 第4期がん対策推進基本計画(案) (30 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_29618.html
出典情報 がん対策推進協議会(第87回 12/7)《厚生労働省》
低解像度画像をダウンロード

資料テキストはコンピュータによる自動処理で生成されており、完全に資料と一致しない場合があります。
テキストをコピーしてご利用いただく際は資料と付け合わせてご確認ください。

の提供の場や療養場所の決定に至る意思決定及びこれらの場所における終末期
医療の実態等について研究を行い、その質の向上について検討する。
(イ)緩和ケア研修会について
(現状・課題)
国は、がん医療に携わる全ての医療従事者が基本的な緩和ケアを正しく理解
し、知識、技術、態度を習得することで、緩和ケアが診断時から適切に提供され
ることを目指し、関係学会と連携し、緩和ケア研修会を実施してきた。平成 30
(2018)年度には、e-ラーニングを導入するとともに、対象疾患をがん以外に、
研修の対象者を医師以外の医療従事者に拡大し、研修会の内容にがん患者の家
族、遺族等に対するグリーフケア28を盛り込む等の見直しを行った。
緩和ケア研修会の修了者数は、令和3(2021)年度には、累計でおよそ 15 万
人に達し、着実に増加している。
(取り組むべき施策)
国は、がん医療に携わる全ての医療従事者が基本的な緩和ケアを実践し、その
知識や技能を維持・向上できるよう、緩和ケア研修会の更なる推進に努めるとと
もに、関係団体等と連携し、医療用麻薬の適正使用や、専門的な緩和ケアへのつ
なぎ方等の観点も踏まえ、緩和ケア研修会の学習内容や、フォローアップ研修等
について検討し、必要な見直しを行う。

⑧ 妊孕性温存療法について
(現状・課題)
よう

がん治療によって主に卵巣、精巣等の機能に影響を及ぼし、妊孕性が低下する
ことは、将来子どもを産み育てることを望む小児・AYA世代のがん患者にとっ
て大きな課題である。患者体験調査等によると、治療開始前に、生殖機能への影
響に関する説明を受けたがん患者・家族の割合は、成人(40 歳未満)で平成 30
(2018)年度において 52.0%、小児で令和元(2019)年において 53.8%となっ
ている。

28

「グリーフケア」とは、大切な人を失い、残された家族等の身近な者が悲しみを癒やす過
程を支える取組をいう。また、
「ビリーブメントケア」ともいう。
25