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資料2 第4期がん対策推進基本計画(案) (23 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_29618.html
出典情報 がん対策推進協議会(第87回 12/7)《厚生労働省》
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られるよう、標準的治療の提供に加えて、科学的根拠に基づく高度な放射線療法
の提供についても、医療機関間の役割分担の明確化及び連携体制の整備等の取
組を進める。
国は、関係学会等と連携し、粒子線治療、核医学治療等の高度な放射線療法の
提供体制の在り方について検討する。
(ウ)薬物療法
(現状・課題)
国は、がんに対する質の高い薬物療法を安全に提供するため、拠点病院等を中
心に、継続的にレジメン17を審査し管理する体制の整備や、専門的な知識及び技
能を有する医師等の医療従事者の配置を行ってきた。また、免疫チェックポイン
ト阻害薬や遺伝子情報に基づく治療薬等の新しい薬物療法について保険適用が
拡大されたほか、外来での薬物療法の拡大が進められてきた。
一方で、高齢のがん患者等の合併症リスクの高い患者の増加や新しい薬物療
法の普及に伴う、新たな副作用や学際領域への対応に向け、薬物療法に係る専門
的な医療従事者の配置について、地域間及び医療機関間における差の改善が求
められている。
科学的根拠に基づく正しい薬物療法に関する知識の普及について、EBM普
及推進事業Mindsに登録されているがんに関連した診療ガイドラインの数、
患者用診療ガイドラインの数は増加しており、関係学会等によりエビデンスを
活用しやすい環境の整備が進められているが、インターネット上で科学的根拠
に乏しい情報が多く見られている。特に、近年研究開発が進み、有力な治療選択
肢の一つとなっている免疫療法をはじめ、がん患者が治療法に関する正しい情
報を得ることができるよう、取組を進める必要がある。
(取り組むべき施策)
国及び都道府県は、患者が、それぞれの状況に応じた適切かつ安全な薬物療法
を受けられるよう、標準的治療の提供に加えて、高度な薬物療法の提供について
も、医療機関間の役割分担の明確化及び連携体制の整備等の取組を進める。
国は、国立がん研究センターや関係学会と連携し、国民が、薬物療法等に関す
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「レジメン」とは、薬物療法における薬剤の種類や量、期間、手順などを時系列で示した
計画をいう。
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