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資料3 留意事項(がん以外) (19 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_69230.html
出典情報 治療と仕事の両立支援指針作成検討会(第3回 1/23)《厚生労働省》
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疾患・症状に特有の対応

《虚血性心疾患》


開胸手術など身体にかかる負担の大きい治療の場合、一定期間身体負荷を避ける必要がある。運動再開は、胸
骨が癒合する3か月程度が目安となる。治療後の心機能に応じて段階的に通常業務に移行することが可能であ
る。



手術後、継続的に服薬が必要となるケースでは、労働者から通院等への配慮の申し出に対して事業者は柔軟に
対応することが望ましい。



重症度に応じて、運動の制限等について主治医の指示が出ることがあるため、労働者を通じて主治医から情報
を取得する。

《不整脈》


デバイス植込みを行った場合、数日で日常生活に復帰できることが多いが、術後1か月程度は植込み側の腕を
大きく上に挙げないよう、動作制限が指示される場合もある。



ペースメーカの場合、術後の動作制限解除後は、ペースメーカ植込みによる身体活動の制限はほとんどない。
ただし、別途運動の制限等について主治医の指示が出ることがあるため、労働者を通じて主治医から情報を取
得する。



ICD植込みの場合、原則として自動車の運転は禁止されるが、ICDの作動状況によっては、医師による診断書
を運転免許センターまたは警察署に提出し、公安委員会の判断により運転が可能となる場合がある。



ペースメーカ、ICDともに電磁波や伝導電流等、植込みデバイスの動作に障害をきたす電磁干渉(強い磁石、
発電機、モータ等)は避ける必要がある。産業医等から依頼があった場合や労働者が職場環境に不安がある場
合には、主治医に相談し、作業場所の電磁界測定を行うことも検討する。影響のない範囲であればデバイス植
込みを理由とした就業制限は不要である4。

《心不全》


動悸、息切れ、疲れやすい等の症状が見られる場合には、重量物の運搬や暑熱環境など身体に過度な負担がか
かるような業務は避ける必要がある。



心不全の原因は多様であり、心不全の原因となっている疾患やその重症度によっては、運動の制限等につい
て主治医の指示が出ることがあるため、労働者を通じて主治医から情報を取得する。

(2)メンタルヘルスへの配慮


デバイス植込み等を行った場合、労働者の生活の質が低下したり、抑うつや不安の兆候が増加したりすると
の報告もあることに留意する5,6,7。



心疾患とうつ病を併発している場合、その後の健康状態に悪影響をもたらす8,9ため、治療後の就労について
は、労働者と相談するなどして個別に就業上の措置を検討することが望ましい。



労働者と事業者双方の不安を軽減するためにも、主治医、産業医等に相談しながら再発・増悪、突然死等のリ
スクを正しく理解し、双方が共通認識を持つことが重要である。

日本循環器学会「ペースメーカ、ICD、CRTを受けた患者の社会復帰・就学・就労に関するガイドライン(2013年 改 訂 版 )

Suyama-Chishaki A et al.: Quality of Life and Psychological Factors in Patients with Implantable Cardioverter Defibrillator. J Arrhythmia 23 269-276, 2007
6
Chishaki A et al.:Quality of life in patients with implantable cardioverter defibrillator. H E A R T ’
s Original Vol.41 No.6 635-641, 2009
7
Suraj K et al.:Psychopathology in Patients with ICDs over Time: Results of a Prospective Study. PACE 33 198-208, 2010
8
Dickens C, McGowan L, Percival C, et al:New onset depression following myocardial infarction predicts cardiac mortality. Psychosom Med 70:450-455, 2008
9
Lesperance F, Frasure-Smith N, Juneau M, et al:Depression and 1 -year prognosis in unstable angina. Arch Intern Med 160:1354-1360, 2000
4

5

治療と就業の両立支援 心疾患に関する留意事項

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