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資料1 医療機関の業務効率化・職場環境改善の推進に関する論点 (48 ページ)
出典
| 公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_65278.html |
| 出典情報 | 社会保障審議会 医療部会(第120回 10/27)《厚生労働省》 |
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医療機関の業務効率化・職場環境改善に関する論点(1)
現状・課題認識
○
2040年に向けて高齢者人口がピークを迎える中で、サービスの需要面から推計した場合、医療福祉分野の就業者数は現在よりもさらに
多く必要になると見込まれている。一方で、足下でも医療従事者は人手不足の状態にあるところ、今後、15歳~64歳人口が減少していく
中で、医療従事者の確保はますます困難となっていくことが見込まれる。また、こうした人口減少のスピードは地域によって大きく異な
るため、早晩、これまでと同じ医療提供が難しくなる地域も出てくる。
○
我が国は、十分な省力化投資やデジタル化が進んでおらず、他の先進国と比べ、医療福祉業の実質労働生産性の上昇率が低水準である
との分析がある。一方で、現在の医療機関には、物価や建築単価の上昇等により、医療従事者の賃上げや省力化投資を行うだけの余力が
ないとの指摘も多くある。そうした中でも、先行投資を行い業務のDX化や、タスク・シフト/シェア等を積極的に実施している
医療機関では、超過勤務時間の減少や職場満足度の向上といった結果につながっている事例がある。
○
厚生労働省では、2019年に「2040年を展望した社会保障・働き方改革本部」において、「医療・福祉サービス改革プラン」をとり
まとめており、その中で、2040年時点で、単位時間当たりのサービス提供を5%(医師は7%)以上改善することとしている。
また、2017年以降、医師の働き方改革に関する議論が進められ、2024年4月から、医師の時間外労働に関する上限規制が施行された。
2025年6月には、「新しい資本主義のグランドデザイン及び実行計画2025改訂版」において、サービス業を中心に、最低賃金引上げ
の影響を大きく受ける、人手不足が取り分け深刻と考えられる12業種については、その生産性を向上させる必要性が一層高いとされ、
医療分野については、「省力化投資促進プラン(医療分野)」を策定した。
○ 2017年~2019年当時と比べ、医療従事者の不足状況は悪化しているとともに、新型コロナウイルス感染症等による医療需要の動向の
変化や、物価や賃金の上昇など、医療機関をとりまく状況はさらに変わってきている。
その一方で、生成AIやロボット技術など、省力化に資する技術が著しく進歩するとともに、様々な産業で導入・活用が進められている。
こうした状況変化を踏まえ、2040年に向けて、医療分野における業務効率化・職場環境改善をより一層進める必要があるのではないか。
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現状・課題認識
○
2040年に向けて高齢者人口がピークを迎える中で、サービスの需要面から推計した場合、医療福祉分野の就業者数は現在よりもさらに
多く必要になると見込まれている。一方で、足下でも医療従事者は人手不足の状態にあるところ、今後、15歳~64歳人口が減少していく
中で、医療従事者の確保はますます困難となっていくことが見込まれる。また、こうした人口減少のスピードは地域によって大きく異な
るため、早晩、これまでと同じ医療提供が難しくなる地域も出てくる。
○
我が国は、十分な省力化投資やデジタル化が進んでおらず、他の先進国と比べ、医療福祉業の実質労働生産性の上昇率が低水準である
との分析がある。一方で、現在の医療機関には、物価や建築単価の上昇等により、医療従事者の賃上げや省力化投資を行うだけの余力が
ないとの指摘も多くある。そうした中でも、先行投資を行い業務のDX化や、タスク・シフト/シェア等を積極的に実施している
医療機関では、超過勤務時間の減少や職場満足度の向上といった結果につながっている事例がある。
○
厚生労働省では、2019年に「2040年を展望した社会保障・働き方改革本部」において、「医療・福祉サービス改革プラン」をとり
まとめており、その中で、2040年時点で、単位時間当たりのサービス提供を5%(医師は7%)以上改善することとしている。
また、2017年以降、医師の働き方改革に関する議論が進められ、2024年4月から、医師の時間外労働に関する上限規制が施行された。
2025年6月には、「新しい資本主義のグランドデザイン及び実行計画2025改訂版」において、サービス業を中心に、最低賃金引上げ
の影響を大きく受ける、人手不足が取り分け深刻と考えられる12業種については、その生産性を向上させる必要性が一層高いとされ、
医療分野については、「省力化投資促進プラン(医療分野)」を策定した。
○ 2017年~2019年当時と比べ、医療従事者の不足状況は悪化しているとともに、新型コロナウイルス感染症等による医療需要の動向の
変化や、物価や賃金の上昇など、医療機関をとりまく状況はさらに変わってきている。
その一方で、生成AIやロボット技術など、省力化に資する技術が著しく進歩するとともに、様々な産業で導入・活用が進められている。
こうした状況変化を踏まえ、2040年に向けて、医療分野における業務効率化・職場環境改善をより一層進める必要があるのではないか。
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