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参考資料4 新人看護職員研修ガイドライン【改訂版】 (4 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_63500.html
出典情報 医道審議会 看護師特定行為・研修部会 看護師の特定行為研修制度見直しに係るワーキンググループ(第1回 9/17)《厚生労働省》
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Ⅰ.新人看護職員研修ガイドラインの基本的な考え方

1.新人看護職員研修の理念
① 看護は人間の生命に深く関わる職業であり、患者の生命、人格及び人権を尊重する
ことを基本とし、生涯にわたって研鑽されるべきものである。新人看護職員研修は、
看護実践の基礎を形成するものとして、重要な意義を有する。
② 新人看護職員を支えるためには、周囲のスタッフだけではなく、全職員が新人看護
職員に関心を持ち、皆で育てるという組織文化の醸成が重要である。この新人看護
職員研修ガイドラインでは、新人看護職員を支援し、周りの全職員が共に支え合い、
成長することを目指す。

2.基本方針
① 新人看護職員研修は、新人看護職員が基礎教育で学んだことを土台に、臨床実践能
力を高めるものである。新人看護職員は、新人看護職員研修で修得したことを基盤
に、生涯にわたって自己研鑽することを目指す。
② 新人看護職員研修は、看護基礎教育では学習することが困難な、医療チームの中で
複数の患者を受け持ち、多重課題を抱えながら、看護を安全に提供するための臨床
実践能力を強化することに主眼を置くことが重要である。
③ 医療における安全の確保及び質の高い看護の提供は重要な課題である。安全で安心
な療養環境を保証するため、医療機関は患者の理解を得ながら組織的に職員の研修
に取り組むものであり、新人看護職員研修はその一環として位置付けられる。
④ 専門職業人として成長するためには、新人看護職員自らがたゆまぬ努力を重ねるべ
きであることは言うまでもないが、新人の時期から生涯にわたり、継続的に自己研
鑽を積むことができる実効性のある運営体制や研修支援体制が整備されているこ
とが重要である。
⑤ 医療状況の変化や看護に対する患者・家族のニーズに柔軟に対応するためにも、新
人看護職員研修は、常に見直され発展していくものである。

3.研修体制

1)新人看護職員を支える体制の構築
① 病院管理者、看護管理者は、自施設の理念や基本方針に基づいた新人看護研修が実
施できる体制の構築に責任を持つことが必要である。また、理念や基本方針を研修
に携わる職員全員と共有することが望まれる。
② 新人看護職員研修は、所属部署の直接の指導者だけではなく、部署スタッフ全員が
新人を見守り、幾重ものサポート体制を組織として構築することが望ましい。そし
て、新人看護職員が看護の素晴らしさを実感したり、看護に対する誇りが持てるよ
うに、指導者がロールモデルとして、新人看護職員に示していくことが望まれる。
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