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参考資料4 新人看護職員研修ガイドライン【改訂版】 (20 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_63500.html
出典情報 医道審議会 看護師特定行為・研修部会 看護師の特定行為研修制度見直しに係るワーキンググループ(第1回 9/17)《厚生労働省》
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4. 研修手帳(研修ファイル)の活用
新人看護職員が自らの目標を持ち、獲得した能力や成果を蓄積するために、ポートフォ
リオやパーソナルファイルと呼ばれる研修手帳(研修ファイル)の利用が効果的である。
研修手帳(研修ファイル)は、
・看護職員の成長記録として利用できる
・経験の蓄積を可視化することができる
・研修手帳(研修ファイル)を介して他者へ経験を伝える手段になる
などの特徴がある。そして、研修手帳(研修ファイル)は新人研修のみではなく継続教育
の記録としても利用でき、また所属部署や医療機関が変わっても利用できるものである。
研修手帳(研修ファイル)に記載する内容としては、例えば、初めのページに「将来目指
すもの」
「今年度目指すもの」
「そのためのプラン」を記載しておくと、機会あるごとに目
標を確認することができる。研修での資料や記録をはさみ込めるようにしておくと記載の
負担なく経験を蓄積できる。また「到達目標のチェックリスト」を入れておくと、経験す
るごとにチェックして利用することができる。一定期間後、
「実施したこと・分かったこ
と・考えたこと・成長したこと」や「他者からのコメント」を記載してもらうことで、成
長の振り返りを行うことができる。

5. 新人看護職員研修プログラムの例(表 10)
ここでは、新人看護職員研修プログラムの例を参考までに紹介する。ここで示す研修内
容はすべて行わなければならないものではなく、各施設の特性に合わせて内容や方法、時
間数を自由にアレンジする。また、自施設で行うほか、他施設との共同開催や活用、都道
府県・関係団体等が実施する研修を活用することも有効である。
表 10

新人看護職員研修プログラムの例
研修項目

方法

時間

1.新人看護職員研修の概要

講義

1時間

・目標と計画
・研修手帳の活用方法

2.看護職員として必要な基本
姿勢と態度

講義・演習

3時間

・患者の権利と看護者の責務
・看護者の倫理綱領
・接遇

清潔・衣生活援助
技術
創傷管理技術

講義・演習

6時間

4月(入職時)~数日間

4月~6月

7~9月

10~3月

・実践の振り返り

・スキンケア

・褥瘡の予防:リスクアセ
スメント、体圧分散等

講義・演習

6時間

・皮下注射、筋肉内注射
・点滴管理:薬剤準備、ボトル
・点滴静脈内注射
交換、挿入部の固定、輸液量
・輸血の準備、輸血中と
・薬剤等の管理(毒薬・劇
の計算等
輸血後の観察
薬・麻薬、血液製剤を含む)
・輸液ポンプ、シリンジポンプ
の使い方

3.技術的
側面
救命救急処置技術 講義・演習

4時間

・急変時の対応:チームメン
バーへの応援要請等
・BLS、AED

与薬の技術

4.管理的
側面

症状・生体機能管
理技術

講義・演習

6時間

・静脈血採血

感染防止の技術

講義・演習

2時間

・スタンダードプリコーションの
実施

その他配属部署で
必要な看護技術

OJT

配属部署で必要な看護技術

安全管理
災害・防災管理

講義・演習

3時間

・医療安全対策:組織の体制、
職員を守る体制、事故防止策、
発生時の対応等
・消火設備

情報管理

講義・演習

3時間

・個人情報保護

研修の振り返り
フォローアップ

・フィジカルアセスメント
・心電図モニター

・診療情報の取り扱い
・記録

1時間

・振り返り

19

・振り返り

・振り返り