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参考資料4 新人看護職員研修ガイドライン【改訂版】 (18 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_63500.html |
出典情報 | 医道審議会 看護師特定行為・研修部会 看護師の特定行為研修制度見直しに係るワーキンググループ(第1回 9/17)《厚生労働省》 |
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に参加し訓練した後に、実際に臨床の場において実地指導者とともに手順に沿って実施し
てみる。そして、実施後にチェックリストを用いて、行為を振り返るなどの順番で研修を
組み合わせながら進める方法が考えられる。
表9
教育方法の例
名称
講義
手法・適用など
ルールを先に教える方法。抽象的な概念(例えば医療・看護倫理、患者の権利等)や知識
を教授する時に、初めて学習するような場合は、まず原理原則を説明する。
時間や場所などの制約下において、臨床現場にできるだけ近い状態をイ
映像を活用
メージすることができる。技術学習(例えば注射技術やフィジカルアセスメント
した指導法
技術等)に適している。
演習
患者のアセスメント、状況に基づく判断、患者の個別性を重視した対応等を学ぶ際に必要
とされる技能の学習などに適している。
ロール
プレイ
参加型・体験型学習形態のひとつ。学習者がある人物になりきり、その役
割・演技を通して、患者や家族に起こった出来事など、状況を設定して自ら
が演じることで、相手の理解を深めることができる。また、対応やコミュニケー
ション技術の修得に活用できる。
模擬体験であり、現実に想定される条件をとり入れて実際に近い状況を作り
シミュレー
出し、その状況について学習する。例えば、緊急時の対応などの状況設定を
ション
したトレーニングや侵襲的技術の学習に適している。
習熟度別 学習者の習熟度に合わせて行う指導法。情報リテラシー、心電図の読み方など、知識や
指導 経験の差が生じやすい内容に適している。
2)研修の展開
① 基本姿勢と態度に関する研修は早期に取り組む。そして、患者の自己決定やプライ
バシーの保護等の医療の倫理的課題に関する事例検討等を通して、看護職員として
の基本的な考え方を確認することが望ましい。
② バイタルサインの観察等、看護の基本となる能力については、医療機器の数値にの
み頼って患者の状態を判断するのではなく、実際に患者に触れるなど、五感を用い
て患者の状態を判断することの重要性を認識させ、その能力を養う必要がある。
③ 指導に当たっては、OJT においても Off-JT においても、単に新しい知識・技術を
提供するにとどまらず、新人看護職員が自ら、受け持った患者に必要な看護を考え
判断する能力を養えるよう指導する。
④ 技術修得は、講義→演習・シミュレーション→臨床現場で実践の順に行うことが有
効である。まず、シミュレーションを実施し、次に、手技を実際に見せて、実際に
やってもらって危なければ手を添える、一人でやってもらう、といった段階的な
OJT が大切である。シミュレーションの後には、振り返りを行い、何ができるよう
になったのか、何が課題なのか見出すことが重要である。特に、侵襲性の高い行為
については、事前に集合研修等により、新人看護職員の修得状況を十分に確認した
上で段階的に実践させる必要がある。そして、段階(ステップ)ごとに評価し、で
きなかった場合は1つ前の段階に戻るなど一つずつ確認しながら研修を進める。
⑤ 看護職員は複数の患者を受け持ちながらも、決められた時間内で優先度を判断し、
安全に看護を提供する必要がある。そのため、新人看護職員研修では個々の知識や
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てみる。そして、実施後にチェックリストを用いて、行為を振り返るなどの順番で研修を
組み合わせながら進める方法が考えられる。
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教育方法の例
名称
講義
手法・適用など
ルールを先に教える方法。抽象的な概念(例えば医療・看護倫理、患者の権利等)や知識
を教授する時に、初めて学習するような場合は、まず原理原則を説明する。
時間や場所などの制約下において、臨床現場にできるだけ近い状態をイ
映像を活用
メージすることができる。技術学習(例えば注射技術やフィジカルアセスメント
した指導法
技術等)に適している。
演習
患者のアセスメント、状況に基づく判断、患者の個別性を重視した対応等を学ぶ際に必要
とされる技能の学習などに適している。
ロール
プレイ
参加型・体験型学習形態のひとつ。学習者がある人物になりきり、その役
割・演技を通して、患者や家族に起こった出来事など、状況を設定して自ら
が演じることで、相手の理解を深めることができる。また、対応やコミュニケー
ション技術の修得に活用できる。
模擬体験であり、現実に想定される条件をとり入れて実際に近い状況を作り
シミュレー
出し、その状況について学習する。例えば、緊急時の対応などの状況設定を
ション
したトレーニングや侵襲的技術の学習に適している。
習熟度別 学習者の習熟度に合わせて行う指導法。情報リテラシー、心電図の読み方など、知識や
指導 経験の差が生じやすい内容に適している。
2)研修の展開
① 基本姿勢と態度に関する研修は早期に取り組む。そして、患者の自己決定やプライ
バシーの保護等の医療の倫理的課題に関する事例検討等を通して、看護職員として
の基本的な考え方を確認することが望ましい。
② バイタルサインの観察等、看護の基本となる能力については、医療機器の数値にの
み頼って患者の状態を判断するのではなく、実際に患者に触れるなど、五感を用い
て患者の状態を判断することの重要性を認識させ、その能力を養う必要がある。
③ 指導に当たっては、OJT においても Off-JT においても、単に新しい知識・技術を
提供するにとどまらず、新人看護職員が自ら、受け持った患者に必要な看護を考え
判断する能力を養えるよう指導する。
④ 技術修得は、講義→演習・シミュレーション→臨床現場で実践の順に行うことが有
効である。まず、シミュレーションを実施し、次に、手技を実際に見せて、実際に
やってもらって危なければ手を添える、一人でやってもらう、といった段階的な
OJT が大切である。シミュレーションの後には、振り返りを行い、何ができるよう
になったのか、何が課題なのか見出すことが重要である。特に、侵襲性の高い行為
については、事前に集合研修等により、新人看護職員の修得状況を十分に確認した
上で段階的に実践させる必要がある。そして、段階(ステップ)ごとに評価し、で
きなかった場合は1つ前の段階に戻るなど一つずつ確認しながら研修を進める。
⑤ 看護職員は複数の患者を受け持ちながらも、決められた時間内で優先度を判断し、
安全に看護を提供する必要がある。そのため、新人看護職員研修では個々の知識や
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