日本看護協会調査研究報告

No.100 2024

13.医療従事者から患者への虐待防止のための取組み
（1）医療従事者から患者への虐待防止のための取組み状況
医療従事者から患者への虐待の予防・発見のための取組みについて、実施済みと回答
した病院が多かったのは、
「患者・家族等からの相談窓口の設置」
（79.9%）、
「病院職員
等からの相談・通報窓口（外部又は内部）の設置」
（74.3%）、
「相談窓口の存在の患者・
家族等への周知」（72.9%）、「病院としての虐待に対する基本方針の明確化」（54.2%）、
「虐待を発生させないための職場環境の整備」
（51.4%）、
「虐待が確認された場合の対処
方針・対処方法（フロー）等の規定」
（49.5%）、
「虐待防止を含めた倫理に関する教育・
研修」（48.0%）であった。
他方、検討又は準備中と回答した病院が多かったのは、
「虐待防止を含めた倫理に関
連した管理者研修」（44.2%）であった。
また、検討予定なしと回答した病院が多かったのは、
「外部機関による第三者評価の
受審」（41.5%）であった。
表 91

医療従事者から患者への虐待の予防・発見のための取組みの実施状況

計

3,699
(100.0)
3,699
病院職員等からの相談・通報窓口（外部又は内部）
の設置
(100.0)
3,699
相談窓口の存在の患者・家族等への周知
(100.0)
3,699
病院としての虐待に対する基本方針の明確化
(100.0)
3,699
虐待が確認された場合の対処方針・対処方法
（フロー）等の規定
(100.0)
3,699
虐待を発生させないための職場環境の整備
（労働環境改善、上司によるサポート、その他ストレス軽減策等） (100.0)
3,699
虐待防止を含めた倫理に関する教育・研修
(100.0)
3,699
虐待防止を含めた倫理に関連した管理者研修
(100.0)
3,699
相談者・行為者等のプライバシー保護のための
措置の周知
(100.0)
3,699
外部機関による第三者評価の受審
(100.0)
患者・家族等からの相談窓口の設置

54

実
施
済
み

検
討
又
は
準
備
中

検
討
予
定
な
し

無
回
答
・
不
明

2,957
(79.9)
2,748
(74.3)
2,696
(72.9)
2,004
(54.2)
1,832
(49.5)
1,900
(51.4)
1,774
(48.0)
1,258
(34.0)
1,882
(50.9)
1,023
(27.7)

395
(10.7)
504
(13.6)
593
(16.0)
1,115
(30.1)
1,255
(33.9)
1,257
(34.0)
1,320
(35.7)
1,635
(44.2)
1,152
(31.1)
1,031
(27.9)

309
(8.4)
394
(10.7)
360
(9.7)
522
(14.1)
543
(14.7)
476
(12.9)
545
(14.7)
737
(19.9)
586
(15.8)
1,534
(41.5)

38
(1.0)
53
(1.4)
50
(1.4)
58
(1.6)
69
(1.9)
66
(1.8)
60
(1.6)
69
(1.9)
79
(2.1)
111
(3.0)