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2023年 病院看護実態調査 報告書 (60 ページ)

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出典情報 2023年 病院看護実態調査 報告書(3/29)《日本看護協会》
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日本看護協会調査研究報告

No.100 2024

(6)活用している包括的指示
活用している包括的指示(看護師が行うもの)を複数回答でたずねたところ、
「クリ
ニカルパス」が 53.4%で最も多く、次いで「その他の包括的指示」が 29.8%、
「手順書」
が 28.2%、「その他のプロトコール」が 24.9%であった。
表 79

活用している包括的指示(複数回答、n=3,699)
件数

割合

1,042

28.2%

1,977

53.4%

920

24.9%

その他の包括的指示

1,103

29.8%

どれも活用していない

672

18.2%

無回答・不明

56

1.5%

手順書
(特定行為研修制度に基づくもの)

クリニカルパス
(処置・検査・薬剤の使用を含めた詳細な診療計画)

その他のプロトコール

「対応可能な病態の変化の範囲」
「実施する薬剤の投与、採血・
検査の内容及びその判断の規準」
「実施可能な範囲を逸脱した
場合の医師への連絡等」を定めているもの)

「その他の包括的指示」を活用している病院に、具体的な内容を複数回答でたずねた
ところ、
「患者を特定した上で、患者の病態の変化の範囲を定性的に指定する包括的指
示」が 92.2%で最も多く、次いで「患者を特定した上で、患者の病態の変化の範囲を定
量的に指定する包括的指示」が 88.1%であった。
表 80

その他の包括的指示の具体的な内容(複数回答、n=1,103)
件数

割合

患者を特定した上で、患者の病態の変化の範囲を定量的に指定する包括的指示
例:
「血圧 180mmHg 以上」
「血糖値 70mg/dL 以下」
「尿量 100mL/ 6 時間以下」
「SpO290%
以下」等の具体的な数値を示し、患者がその状態になった場合に検査・処置の実
施や薬剤の投与等の診療の補助を行うよう指示するもの

972

88.1%

1,017

92.2%

164

14.9%

その他

7

0.6%

無回答・不明

6

0.5%

患者を特定した上で、患者の病態の変化の範囲を定性的に指定する包括的指示
例:数値は用いずに「疼痛時」「不眠時」
「発熱時」
「便秘時」等の患者の状態を定性的
に指定し、患者がその状態である場合に検査・処置の実施や薬剤の投与等の診療
の補助を行うよう指示するもの

患者を特定せず、対応可能な患者の範囲を指定する包括的指示
(あらかじめプロトコールの作成が必要となる検査にのみ適用することが可能な包括的指示)
例:救急外来において、看護師が、来院した患者の状態を見極め、あらかじめ作成さ
れたプロトコールの中からその患者の状態に適したプロトコールを選択し、プロ
トコールに基づき検査を実施する等

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