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【参考資料1-1】介護ロボット等による生産性向上の取組に関する効果測定事業 報告書 分割1/2 (41 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_32841.html
出典情報 社会保障審議会介護給付費分科会(第216回 4/27)《厚生労働省》
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施設は 7 施設あり約 7 分~45 分増加、減少した施設は 4 施設ありほぼ変化なしか約 12~17 分減少してい
た。
「排泄介助・支援」が増加した施設は 1 施設で約 33 分増加、減少した施設は 10 施設でほぼ変化なし
か約 5~50 分減少していた。「行動上の問題への対応」が増加した施設は 2 施設で約 10~33 分増加、減
少した施設は 9 施設でほぼ変化なしか約 50 分減少していた。
これらの「直接介護」と「巡回・移動」の合計時間が増加した 11 施設へのヒアリングでは、
「見守り機
器で利用者の状況を確認できるため適切なタイミングで訪室、ケアができた」、
「見守り機器で利用者の様
子を把握できて職員の心理的負担が減少した」といった見守り機器導入に対する好意的、肯定的な意見が
ほとんどの施設から聞かれた。それ以外にも、
「業務改善や効率化までは至らなくても職員の心理的な負
担は減少した」、
「訪室回数の増加は適切なタイミングであったため負担ではなくプラスに捉えている」、
「見守り機器で利用者の状況確認した上で目的をもって訪室する回数が増えたため有効な訪室と認識」
といった意見が聞かれた。これらのヒアリング内容も踏まえると、いずれの施設においてもタイムスタデ
ィ調査結果の数値が減少していなくともケアの質は維持もしくは向上し、職員の心理的な負担は軽減さ
れたといえる。
一方で、特に新規導入パターンの 2 施設からは、
「導入台数が少なかったので効果が見えづらいが、台
数が増えればもっと効果が見えると思う」、
「見守り機器の操作や導入後のオペレーションに職員が慣れ
ることに時間を要した」といった意見も聞かれた。
図表 VI-21 機器の導入率と「直接介護」及び「巡回・移動」時間合計の相関Ⅰ
(新規・追加 28 施設)
(令和4年度実証結果)
450

400

直接介護+巡回移動時間

350

300

250

200

150

100

50

事前
事後②

0

0%

20%

40%

60%

80%

100%

見守り機器導入率

また、令和4年度の実証結果として、新規、追加、全床調査を行った 37 施設2における機器の導入率と
直接介護・巡回・移動の合計時間の相関を図表 VI-22 に示す。

2

事前・事後でデータが揃っている施設のみを対象に集計した。
37