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【参考資料1-1】介護ロボット等による生産性向上の取組に関する効果測定事業 報告書 分割1/2 (253 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_32841.html
出典情報 社会保障審議会介護給付費分科会(第216回 4/27)《厚生労働省》
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(4)

その他調査結果

タイムスタディ調査で把握された直接介護と間接業務の合計時間から、職員 1 人あたり利用者数を推
計した。利用者 1 人あたりに職員が行う直接介護と間接業務の合計時間は、事前と比較して事後②では
77%になることが明らかになった。これは、昼間は Q ラインが間接業務を担うことや、夜間はテクノロ
ジーを活用した適時適切なケア提供に伴う効率化等が要因と想定される。
事前の職員 1 人あたり利用者数は 2.49 人(2.49:1)であったため、2.49÷77%=3.23 となる。つま
り、本取組の結果として、3.23:1が達成可能と推計された。
参考(下表 g 以下)は、事後②の実際の職員数から、Q ラインを除いた場合の職員数及び職員1人当た
りの利用者数を推計しているものであり、職員 1 人あたり利用者数は 3.25 人となったところ、上記推計
とほぼ同様の結果が導出されている
図表 IX-39 職員 1 人あたり利用者数の変化 推計パターン1
NO
a
b
c

d

項目名

事前

実証期間中の直接介護時間と間接業務時間の合計時間
(タイムスタディ調査結果)(単位:時間)
利用者数(換算値)

※要支援者は 0.3 人で換算(単位:人)

利用者 1 人あたりに職員が行う直接介護と間接業務の合計時間(a÷
b)(単位:時間/人)
利用者 1 人あたりに職員が行う直接介護と間接業務の合計時間の変化

事後②

7,822

6,160

726.7

743.4

10.8

8.3

100%

77%

2.49

-

-

3.23

(c÷c 事前)

e

職員 1 人あたり利用者数(換算値)

f

事後②の職員 1 人あたり利用者数(推計値)(単位:人)(e÷d)

(以下、参考)

g

事後②の職員数(換算値)
(単位:人)

-

295.2

h

事後②のQラインを除いた場合の職員数(推計値)
(単位:人)

-

228.4

i

事後②Qラインを除いた場合の職員 1 人あたり利用者数(推計値)

-

3.25

(単位:人)
(b÷h)

更に、タイムスタディ調査及び勤務記録実績値から、同様に職員 1 人あたり利用者数を推計した。勤務
時間(休憩除)から所定外労働時間を差し引いた上で、有給休暇取得者は 8 時間勤務したものとして計算
すると、職員数の推計は下表④の通りと推計された。職員 1 人あたり利用者数は、事前調査時点において
は換算値 2.49 人に対し推計値 2.53 人、事後②調査時点においては換算値 2.52 人に対し推計値(介護+
Q ラインの合計)2.57 人であり、概ね推計と一致することを確認した。※常勤換算人数は、常勤職員・非
常勤職員別に算出するものであり、有給休暇についても常勤職員・非常勤職員の別を考慮せずに推計して
いる点で、誤差が生じうる推計であることに留意が必要である。

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