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【参考資料2】第4回、第5回、第6回救急・災害医療提供体制等に関するワーキンググループ資料 (149 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_28351.html
出典情報 救急・災害医療提供体制等に関するワーキンググループ(第7回 10/5)《厚生労働省》
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平成26年に実施された処置範囲見直しの経緯②
平成24年

実証研究のための省令改正(平成24年4月6日)、告示(平成24年7月9日)
体制の整った129消防本部を指定し、提案のあった3処置を適切に実施できるとして認定された救急救命士にのみ、当該処
置を1年間のみ実施可能とした。
厚生労働科学研究(平成23~26年度)「救急救命士の処置範囲に係る研究」
(主任研究者 野口宏)

平成25年

 39MC協議会、129消防本部、2332名の救急救命士が参加し、提案のあった3処置について実際の傷病者に実施し、救
命率の向上や後遺症の軽減等、運用の実効性を検証するため、実証実験を実施した。
 実際に処置を実施する「介入期」と、処置は実施しないが、処置の対象となるかどうかを判断するのみの「非介入期」を
それぞれ3か月設定し、「介入期」と「非介入期」にそれぞれ登録された傷病者の状況の比較を行った。

「重症喘息患者に対する吸入β刺激薬の使用」については、対象症例数が少なく、有効性、安全性の評価はでき
なかった。

「血糖測定と低血糖発作症例へのブドウ糖溶液の投与」については、意識レベルの改善効果が確認でき、疾患
の鑑別や搬送先選定に有用であると評価を得た。

「心肺機能停止前の静脈路確保と輸液の実施」については、介入自体と入院率との正の相関関係が確認され
た。
 実証実験の結果を踏まえ、運用開始にあたっての標準プロトコール、追加講習カリキュラムを策定した。

救急救命士の業務のあり方等に関する検討会報告書
(平成25年8月7日)
• 「重症喘息患者に対する吸入β刺激薬の使用」については、有効性・安全性の評価ができず、救急救命処置への追加は見送り。
• 「血糖測定と低血糖発作症例へのブドウ糖溶液の投与」「心肺機能停止前の静脈路確保と輸液の実施」については、一定の有効
性、安全性、実行性が確認できたため、救急救命処置に追加。
※教育プログラムは講義・実習24単位を標準とし、拡大に当たっては、24時間、医師から指示・指導を受けることができる体制、教育・研
修体制、事後検証を行う体制など、事前から事後に渡る地域MC体制が十分に確保されていること。

省令・通知改正(平成26年1月31日・3月7日)

平成26年

救急救命処置の追加と、運用にあたっての標準プロトコール、追加講習カリキュラムを周知。
施行 平成26年4月1日

体制の整った地域ごとに運用を開始

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