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資料1-2-14診断基準等のアップデート案(第49回指定難病検討委員会資料) (63 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_25626.html
出典情報 厚生科学審議会 疾病対策部会指定難病検討委員会(第49回 5/16)《厚生労働省》
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<診断基準>
Definite のみ対象とする。ただし、D.後天性部分性脂肪萎縮症のうち抗 HIV 治療薬によるもの及び骨髄移植後
のものは薬剤性や二次性であることから対象除外とする。
脂肪萎縮症の診断基準
A.先天性全身性脂肪萎縮症
出生直後より全身の脂肪組織の消失が認められ、下記の1及び2を満たす場合を Definite(確定)とする。
1.

以下の1)又は2)を満たすこと

1)

MRI T1 強調画像にて全身の皮下脂肪組織、腹腔内脂肪組織の消失を認めること。

2)

血中レプチン濃度が低下しており(男性 0.6ng/mL 未満、女性 1.9ng/mL 未満)、かつ食欲が亢進しイ

ンスリン抵抗性*及び糖脂質代謝異常(症)**が認められること。
* HOMA-IR (空腹時血糖値 mg/dL×空腹時インスリン値 µU/mL/405) ≧ 2.5
** 糖脂質代謝異常(症)は、以下の①~④のいずれかが確認されたうえで、かつ⑤を満たす場合とする。


早朝空腹時血糖値 126mg/dL 以上



75gOGTT で2時間値 200mg/dL 以上



随時血糖値 200mg/dL 以上



HbA1c 6.5%以上



血中中性脂肪値 150mg/dL 以上

2.神経性食思不振症等の拒食症、悪性疾患や慢性疾患に伴う悪液質が除外されること。
2.神経性食思不振症等の拒食症、悪性疾患や慢性疾患に伴う悪液質が除外されること。
なお、原因遺伝子変異としては AGPAT2、BSCL2、CAV1、PTRF 各遺伝子のホモ接合体変異又は複合ヘ
テロ接合体変異が知られている。
B.後天性全身性脂肪萎縮症
出生時には脂肪組織の異常が認められないが、その後、全身の脂肪組織の消失が認められ、下記の1及
び2を満たす場合を Definite(確定)とする。
1. 以下の1)又は2)を満たすこと
1)

MRI T1 強調画像にて全身の皮下脂肪組織、腹腔内脂肪組織の消失を認めること。

2.神経性食思不振症等の拒食症、悪性疾患や慢性疾患に伴う悪液質が除外されること。
2)

血中レプチン濃度が低下しており(男性 0.6ng/mL 未満、女性 1.9ng/mL 未満)、かつ代謝異常の発症

前から脂肪の萎縮があり、脂肪萎縮とともに食欲が亢進しインスリン抵抗性*及び糖脂質代謝異常(症)**が認
められること。
* HOMA-IR (空腹時血糖値 mg/dL×空腹時インスリン値 µU/mL/405) ≧ 2.5
** 糖脂質代謝異常(症)は、以下の①~④のいずれかが確認されたうえで、かつ⑤を満たす場合とする。


早朝空腹時血糖値 126mg/dL 以上



75gOGTT で2時間値 200mg/dL 以上



随時血糖値 200mg/dL 以上



HbA1c 6.5%以上

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