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資料1-2-14診断基準等のアップデート案(第49回指定難病検討委員会資料) (22 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_25626.html
出典情報 厚生科学審議会 疾病対策部会指定難病検討委員会(第49回 5/16)《厚生労働省》
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258 ガラクトース-1-リン酸ウリジルトランスフェラーゼ欠損症
○ 概要
1.概要
ガラクトース-1-リン酸ウリジルトランスフェラーゼの先天的な欠損又は活性低下により、ガラクトース、ガ
ラクトース‐1‐リン酸の蓄積が生じる疾患である。
2.原因
常染色体性劣性遺伝形式をとる遺伝性疾患。
3.症状
新生児早期から、哺乳開始後、不機嫌、食欲不振、下痢、嘔吐などの消化器症状、体重増加不良、採血
後の止血困難などがみられる。低血糖、尿細管障害、白内障、肝障害(黄疸、肝脾腫、肝逸脱酵素上昇な
ど)を来し、凝固系異常、溶血性貧血の所見を示すこともある。ガラクトース高値が大腸菌発育を促進する
ため敗血症、髄膜炎などの感染症を併発することが多い。乳糖除去を行わなければ致死的疾患である。ま
た早期に診断され治療開始されても、慢性期に神経精神症状、卵巣機能不全などの合併症を来すことが
あり注意が必要である。
4.治療法
食事療法によるガラクトース制限を行う。
5.予後
適切な治療が行われなければ致死的であり、早期診断され治療開始されても慢性期に合併症を認めるこ
とがあり注意を要する。

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