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資料1-2-14診断基準等のアップデート案(第49回指定難病検討委員会資料) (44 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_25626.html
出典情報 厚生科学審議会 疾病対策部会指定難病検討委員会(第49回 5/16)《厚生労働省》
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<診断基準>
Definite、Probable を対象とする。
原発性高カイロミクロン血症 の診断基準
A. 必須条件:(1)及び(2)を認め、鑑別診断(下記DE)が除外される。
(1). 血清トリグリセリド値

1,000 mg/dL 以上(空腹時採血(食後 12 時間以上))

(2). カイロミクロンの証明(血清静置試験*1、超遠心法、電気泳動法、HPLC 法による。)
(*1: 血清を4℃で 24~48 時間静置した後に、血清の上清にクリーム層を認める。)

AB.症状 主症状:1~4、副症状:5、6
1.繰り返す腹痛 AND/OR 急性膵炎
2.発疹性黄色腫
3.網膜脂血症の存在
4.肝腫大 AND/OR 脾腫大
5.呼吸困難感困難
6.神経精神症状(認知症、うつ病、記憶障害)
BC.検査所見
1.LPL 活性の欠損あるいは著明な低下(正常の 10%以下)。
(ヘパリン静脈注射後血漿、脂肪組織生検検体、単球由来マクロファージ。)
2.アポリポ蛋白 C-II の欠損あるいは著明な低下(正常の 10%以下)。
3.アポリポ蛋白 A5A-V の欠損あるいは著明な低下(正常の 10%以下)。
4.LPL、ヘパリン、アポリポ蛋白 C-II、GPIHBP1 に対する自己抗体の証明。
CD.遺伝学的検査
1. リポ蛋白リパーゼ遺伝子 LPL の変異
2. アポリポタンパク C-II遺伝子 APOC2 の変異
3. GPIHBP1 遺伝子の変異
4. LMF1 遺伝子の変異
5. アポリポタンパク A-V 遺伝子 APOA5 の変異
DE.鑑別診断
1. III 型高脂血症
2. 家族性複合型高脂血症(FCHL)
3. 二次性高脂血症(アルコール多飲、ネフローゼ症候群、神経性食思不振症、妊娠、糖尿病、リポジストロ
フィー、ウェーバー・クリスチャン(Weber-Christian)病、甲状腺機能低下症、先端巨大症、クッシング症候
群、ネルソン症候群、薬剤(エストロゲン、ステロイド、利尿薬、βブロッカー、SSRI など抗精神病薬、痤瘡治

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