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資料1-2-14診断基準等のアップデート案(第49回指定難病検討委員会資料) (10 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_25626.html
出典情報 厚生科学審議会 疾病対策部会指定難病検討委員会(第49回 5/16)《厚生労働省》
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2.遺伝性コプロポルフィリン症 (Hereditary Coproporphyria:HCP)
1)臨床所見
①思春期以降に発症する。発症は急性のことが多い。
②種々の程度の腹痛、嘔吐、便秘(消化器症状)
③四肢脱力、痙攣、精神異常(精神神経症状)
④高血圧、頻脈、発熱など(自律神経症状)
⑤皮膚症状(光線過敏症)がみられることがある。
2)検査所見(発作時)
①尿中δ-アミノレブリン酸(ALA)の著明な増加:正常値平均値の 1.5 倍以上
ポルホビリノゲンポルフォビリノーゲン(PBG)の著明な増加:正常値平均値の2倍以上
②尿中ウロポルフィリンの著明な増加:正常値平均値の2倍以上
コプロポルフィリンの著明な増加:正常値平均値の3倍以上
③赤血球中プロトポルフィリンは正常
(ただし、緩解期には尿中 ALA、PBG は正常範囲内を示す)
3)遺伝子検査
コプロポルフィリノーゲン酸化酵素遺伝子(coproporphyrinogen oxidase)遺伝子(CPOX)の異常を認める。
4)除外診断
①器質的病変を基盤とする急性腹症(胆石発作、尿路結石など)、②イレウス、③虫垂炎
④解離性障害、⑤鉛中毒症、⑥他のポルフィリン症
5)参考事項
①家族歴がある。
②上記症状の既往がある。
③発作の誘因(ある種の薬物、生理前や妊娠、出産など性ホルモンのアンバランス、タバコ、アルコール、
感染症、カロリー摂取不足、各種ストレス)がある。
④糞便中コプロポルフィリンの増加:正常値平均値の約 360 倍
<診断のカテゴリー>
以下のいずれかを満たすものを遺伝性コプロポルフィリン症とする。
A.1)の臨床所見のいずれか、及び2)の①から③を全て満たし、4)の除外診断を否定できるもの。
B.1)の臨床所見のいずれか、及び3)を満たし、4)の除外診断を否定できるもの。
3.多様性ポルフィリン症(異型ポルフィリン症) (Variegate Porphyria:VP)
1)臨床所見
①思春期以降に発症する。発症は急性のことが多い。
②種々の程度の腹痛、嘔吐、便秘(消化器症状)
③四肢脱力、痙攣、精神異常(精神神経症状)
④高血圧、頻脈、発熱など(自律神経症状)
⑤皮膚症状(光線過敏症)

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