令和元年度 厚生労働省委託事業
看護師の特定行為に係る実態調査・分析事業（令和２年３月）
「到達目標の活用について」
特定行為区分：ろう孔管理関連
特定行為：胃ろうカテーテル若しくは腸ろうカテーテル又は胃ろうボタンの交換
概要：医師の指示の下、手順書により、身体所見（ろう孔の破たんの有無、接着部や周
囲の皮膚の状態、発熱の有無等）等が医師から指示された病状の範囲にあることを確認
し、胃ろうカテーテル若しくは腸ろうカテーテル又は胃ろうボタンの交換を行う。
特定行為区分別科目一般目標：
看護師が手順書により特定行為を行う場合に特に必要とされる実践的な理解力、思考力、
判断力及びコミュニケーション能力、並びに当該特定行為を行うための高度かつ専門的
な知識及び技能の向上を図る。
特定行為別到達目標：
① 胃ろうカテーテル若しくは腸ろうカテーテル又は胃ろうボタンの適応となる主な
疾患・病態を理解できる
② 胃ろうカテーテル若しくは腸ろうカテーテル又は胃ろうボタンの種類と特徴を理
解できる
③ 胃ろうカテーテル若しくは腸ろうカテーテル又は胃ろうボタンの管理上必要な身
体所見と検査結果を理解できる
④ 胃ろうカテーテル若しくは腸ろうカテーテル又は胃ろうボタンの管理上の注意点
（安全管理・感染管理を含む）を理解できる
⑤ 胃ろうカテーテル若しくは腸ろうカテーテル又は胃ろうボタン交換時の安全な手
技の手順、注意点やリスク（有害事象とその対策等）を理解できる
⑥ 患者の身体所見と検査結果から胃ろうカテーテル若しくは腸ろうカテーテル又は
胃ろうボタンの交換についての可否を判断できる
⑦ 手順書で指示された病状の範囲外である場合、医師に報告・相談できる
⑧ 手順書に沿って患者に配慮しながら胃ろうカテーテル若しくは腸ろうカテーテル
又は胃ろうボタンの交換ができる
⑨ 胃ろうカテーテル若しくは腸ろうカテーテル又は胃ろうボタン交換時、状態に合わ
せて医師に必要な支援を求めることができる
⑩ 手順書に沿って胃ろうカテーテル若しくは腸ろうカテーテル又は胃ろうボタン交
換前後の状況を把握し、医師に報告できる
⑪ 胃ろうカテーテル若しくは腸ろうカテーテル又は胃ろうボタンの交換に伴う主な
有害事象の対策等ができる
⑫ 胃ろうカテーテル若しくは腸ろうカテーテル又は胃ろうボタンの交換に関わる医
療者に情報共有ができる

15