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資料 1 - 2 前回の議論を受けて修正した個票(疾病名及び疾病の対象範囲の変更に ついて研究班から情報提供のあった疾病) (8 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_31825.html
出典情報 厚生科学審議会 疾病対策部会指定難病検討委員会(第51回 3/22)《厚生労働省》
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<DYT4 ジストニア>
1. 病因遺伝子と概要
ささやき声を主症状とする喉頭ジストニアで、まれに全身化する。病因遺伝子 TUBB4A は低ミエリン形成白
質脳症6型(HDL6)の病因遺伝子でもある。ささやき声は通常の会話では発現せず、発表などの際に生じ
る。極めてまれな疾患である。
(1) 遺伝様式:常染色体顕性遺伝(優性遺伝)(遺伝子座 19p13、病因遺伝子 TUBB4A、遺伝子産物
TUBB4A:tubulin beta 4A、MIM#128101)
(2) 発症年齢:思春期~成人期
(3) 頻度:不明
2. 臨床症状
10 歳代~20 歳代に生じる喉頭ジストニアでささやき声となる。その後、頸部や上肢にジストニアが拡大する
事もある。失調性歩行を呈することもある。喉頭ジストニアはアルコール飲用で軽快、情動的な叫びは可能
だが、会話ではささやき声となる。ほとんどが内転筋型である。
3. 特記すべき検査所見
特になし。
4. 遺伝子診断

TURBB4A 遺伝子での点変異を認める
5. 鑑別診断
ウィルソン Wilson 病、脊髄小脳変性症、パーキンソン Parkinson 病、パーキンソン症候群、家族性痙性対
麻痺、ハンチントン Huntington 病、神経有棘赤血球症、GM2 ガングリオシドーシス、GM1 ガングリオシドー
シス、ニーマン・ピック Niemann-Pick 病、レット Rett 症候群、脳血管障害、抗精神薬投与に伴う遅発性ジス
トニア。

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