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資料 1 - 2 前回の議論を受けて修正した個票(疾病名及び疾病の対象範囲の変更に ついて研究班から情報提供のあった疾病) (32 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_31825.html
出典情報 厚生科学審議会 疾病対策部会指定難病検討委員会(第51回 3/22)《厚生労働省》
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<DYT30 ジストニア>
1. 病因遺伝子と概要
口腔顎、頸部、球麻痺、または上肢のジストニアで発症し、緩徐に全身性ジストニアに進行する。一部の症
例では、軽度の知的障害や精神症状などの神経認知障害も報告されている。
(1) 遺伝様式:常染色体顕性遺伝(優性遺伝)(遺伝子座 20p13、病因遺伝子 VPS16、遺伝子産物
VPS16、MIM #619291)
(2) 発症年齢:思春期に多い。平均 12 歳。
(3) 頻度:不明
2. 臨床症状
口、顎、球部、頸部、上肢のジストニアで発症し、緩徐に全身化する。歩行能力は一部では障害される。軽度
~中等度の認知機能障害や精神症状を認める。最終的に保たれていることが多い。多くは家系内発症者が
あるが、家系内、家族内での症状のバリエーションがある。
3. 特記すべき検査所見
頭部 MRI、T2 画像で対称性な淡蒼球の淡明化、時に中脳、小脳歯状核にも同様の所見を認め、鉄の沈着
が示唆される。軽度の大脳萎縮が見られることもある。
4. 遺伝子診断

VPS16 遺伝子の病的変異を認める。
5. 鑑別診断
ウィルソン Wilson 病、脊髄小脳変性症、パーキンソン Parkinson 病、パーキンソン症候群、家族性痙性対麻
痺、ハンチントン Huntington 病、神経有棘赤血球症、GM2 ガングリオシドーシス、GM1 ガングリオシドーシ
ス、ニーマン・ピック Niemann-Pick 病、レット Rett 症候群、脳血管障害、抗精神薬投与に伴う遅発性ジスト
ニア。他の孤立性ジストニア。

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