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資料 1 - 2 前回の議論を受けて修正した個票(疾病名及び疾病の対象範囲の変更に ついて研究班から情報提供のあった疾病) (14 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_31825.html
出典情報 厚生科学審議会 疾病対策部会指定難病検討委員会(第51回 3/22)《厚生労働省》
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<DYT9 ジストニア、発作性舞踏アテトーシス・痙性対麻痺 Choreoathetosis/spasticity、 episodic: CSE、
Choreoathetosis、 kinesigenic with episodic ataxia and spasticity、 Choreoathetosis、 paroxysmal、 with
episodic ataxia>
1. 病因遺伝子と概要
発作性の下肢ジストニア、舞踏アテトーシスと進行性の痙縮を四肢に生ずる。
(1) 遺伝様式:常染色体顕性遺伝(優性遺伝)(遺伝子座 1p34、病因遺伝子 SLC2A1/GLUT1、 遺伝子産
物 GLUT1、 MIM #601042)
(2) 発症年齢:幼児期~思春期
(3) 頻度:不明
2. 臨床症状
発作時に複視や構音障害、口唇や下肢の錯感覚を伴う。頭痛を伴うこともある。発作は約 20 分間で2/日
~2/年程度生じる。間歇期に痙性対麻痺を合併する。多くは知能低下を合併する。てんかん発作、片頭
痛、頭痛、失調症状を様々な程度で認める。運動、アルコール摂取、緊張、疲労、睡眠不足が誘発因子であ
る。
3. 特記すべき検査所見
脳波上は全般的な徐波化が報告されている。過呼吸負荷で増強される。
脳画像(CT、MRI)に特記すべきことはない。
4. 遺伝子診断

SLCA1/GLUT1 遺伝子の病的変異を認める。
5. 鑑別診断
ウィルソン Wilson 病、脊髄小脳変性症、パーキンソン Parkinson 病、パーキンソン症候群、家族性痙性対麻
痺、ハンチントン Huntington 病、神経有棘赤血球症、GM2 ガングリオシドーシス、GM1 ガングリオシドーシ
ス、ニーマン・ピック Niemann-Pick 病、レット Rett 症候群、脳血管障害、抗精神薬投与に伴う遅発性ジスト
ニア。発作性ジストニアをきたす疾患。

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