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資料 1 - 2 前回の議論を受けて修正した個票(疾病名及び疾病の対象範囲の変更に ついて研究班から情報提供のあった疾病) (50 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_31825.html
出典情報 厚生科学審議会 疾病対策部会指定難病検討委員会(第51回 3/22)《厚生労働省》
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<Woodhouse-Sakati 症候群、別名 DCAF17(DDB1 and CLUL4 associated factor17)、Hypogonadism, alopecia,
diabetes mellitus, intellectual disability, and extrapyramidal syndrome>
1. 病因遺伝子と概要
極めて稀な疾患である。我が国でも症例が確認されている。青年期発症で、多系統性に障害が生じ、多彩な
内分泌異常と錐体外路症状、認知機能障害を示す。
(1)遺伝様式;常染色体潜性遺伝(劣性遺伝)(遺伝子座;2q31.1.遺伝子変異;DCAF17(C2orf37)、遺伝子
産物;DDBI and CLU4-associated factor 17:DCAF17、OMIM #241080)
(2)発症年齢;青年期
(3)頻度:不明
2. 臨床症状
(1)内分泌症状:性腺機能低下、糖尿病、甲状腺機能低下症
(2)神経症状:重度聴覚障害、進行性の錐体外路症状(全身性ジストニアで、顔面ジストニア、舌ジストニ
アも来す)と精神発達遅滞、認知機能低下を示す。
(3)全身所見:禿頭
3. 特記すべき検査所見
(1)一般検査所見:糖尿病、性腺機能低下、甲状腺機能低下、心電図異常
(2)脳 MRI 所見:淡蒼球と黒質に鉄沈着を認め、白質病巣を伴う。
4. 遺伝子診断

DCAF17(C2orf37)遺伝子の病的変異を認める。
5. 鑑別疾患
ウィルソン Wilson 病、メンケス Menkes 病、αfucosidosis、Glutaric aciduria I、リーLeigh 脳症、神経セロイド
リポフスチン症(Neuronal ceroid lipofuscinosis)、ハンチントン Huntington 病、神経有棘赤血球症、βhexosaminidase A 欠損症、GM1-galactosidase 欠損症、ニーマン・ピック Niemann-Pick 病、小児期発症の
遺伝性小脳性運動失調、歯状核赤核・淡蒼球ルイ体萎縮症(DRPLA)、家族性痙性対麻痺 30 型、遺伝性
感覚性ニューロパチーⅡC 型(HSNⅡC)、遺伝性パーキンソニズム、遺伝性ジストニアに属する疾患群、脳
血管障害、抗精神病薬などによる遅発性ジストニア、レット Rett 症候群。

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