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資料1-2-1診断基準等のアップデート案(第49回指定難病検討委員会資料) (35 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_25626.html
出典情報 厚生科学審議会 疾病対策部会指定難病検討委員会(第49回 5/16)《厚生労働省》
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<診断基準>
Definite と Probable を対象とする。
1.遺伝性
常染色体顕性遺伝(優性遺伝)の家族歴
2.神経所見
(1)舞踏運動(コレア)を中心とした不随意運動と運動持続障害。ただし、若年発症例では、仮面様顔貌、筋強
剛、無動などのパーキンソニズム症状を呈することがある。
(2)易怒性、無頓着、攻撃性などの性格変化・人格変化、感情障害、遂行機能障害を中核とする精神症状
(3)記銘力低下、判断力低下などの知的認知機能障害(認知症)
3.臨床検査所見
脳画像検査(CT、MRI)で尾状核萎縮を伴うにアクセントがある全脳萎縮、かつ両側の側脳室拡大
4.遺伝子診断
DNA 解析によりハンチントン病病因遺伝子 HTT に CAG リピートリピート数の伸長がある認められる。
5.鑑別診断
(1)症候性舞踏病
小舞踏病、妊娠性舞踏病、脳血管障害
(2)薬剤性舞踏病
抗精神病薬による遅発性ジスキネジア
、その他の薬剤性ジスキネジア
(3)代謝性疾患
ウイルソン病、脂質症リピドーシス、糖尿病など
(4)他の神経変性疾患
歯状核赤核淡蒼球ルイ体萎縮症、神経有棘赤血球症、神経フェリチン症など脳内鉄沈着神経変性症
有棘赤血球症を伴う舞踏病
6.
<診断のカテゴリー>
次 Definite: 2の①~⑤(1)~(3)のすべてを満たすもの、あるいは③及び1項目以上、かつ4の遺伝子診断
で確定診断されたものをハンチントン病と診断する。
①Probable: 経過が進行性である。
②常染色体優性遺伝の家族歴がある。
③神経所見で、(あり、1)~(を満たし、かつ2の(1)~(3)のいずれか1つ以上が見られる。
④脳画像検査(CT、MRI)で尾状核萎縮を伴う両側)の側脳室拡大が認められる。
⑤1項目以上、かつ3を満たし、5の鑑別診断の全疾患がを除外できるしたもの。
76.参考事項
(1)遺伝子検査を行う場合の注意(日本神経学会 遺伝子診断ガイドラインを参照されたい)
①発症者については、本人又は保護者の同意を必要とする。

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